おいでやす。WEBライターの「さと」です。
自分が書いた文章をふと読み返したときに「自分が伝えたかったことが伝わらないのではないか」と思うことはありませんか?
また、文章を読んでいて「これ結局何を伝えたいの?」と思うこともあると思います。
実は、こう感じるのには理由があります。
この記事では、その理由を解説しつつ、伝わりやすい文章を書くためにはどうしたら良いのかを解説します。
ぜひこの記事を参考にして「伝わらない文章」とは何かを知り、「伝わりやすい文章」を書けるようになりましょう!
伝わらない文章に欠けている4つの性質。
何をいいたいのかわからない文章、つまり「伝わらない文章」は、以下4つの性質が欠けています。自分が書く文章に当てはまっていないか、チェックしながら見ていきましょう。
- 網羅性(ユーザーが求めている情報を網羅しているコンテンツ)
- 信頼性(正確な情報・証拠のある情報)
- 権威性(説得力のある情報)
- 簡便性(手軽で難しくない情報)
順に解説します。
網羅性(ユーザーが求めている情報を網羅しているコンテンツ)
「網羅性」とは、ユーザーが求めている情報を漏らすことなく満たしている(網羅している)性質をもつ文章のこと。
文章に網羅性が欠けていると、読者はこのような不満を抱えます。
自分の欲しい情報があると期待してたのに、情報が足りない!
皆さんも何か調べごとをしている時このような経験があるかと思います。
網羅性のある情報・ない情報ってなに?
例えば、以下のペルソナが「車 売る 方法」と検索したとしましょう。
- 近々、引っ越しをする予定
- 車のいらない地域に行くので、車を手放したい
- なので、新しい車はいらない
- 車をできるだけ高く売る方法を知りたい
- 車を売るために必要な準備を知りたい
上記のようなペルソナにとって、有益な記事の中身はどちらでしょうか?
【A記事】
●車を高く売る方法は「買取専門店」!
●まずは一括見積もりをしよう。
【B記事】
●車を売る方法は3つある。
・ディーラー買取
・買取専門店で買取
・個人売買
●車を売るために必要な準備・書類
・必要な書類の表と、準備方法
●車を高く売るなら「買取専門店」がおすすめ。まずは見積もりから。
言うまでもなくBでしょう。Aだと、読者に選択の余地もなければ知りたいであろう情報も満たされていません。つまり「網羅性のない情報」ということです。
Bだと、実際に車を売る流れに沿って必要なことを説明してくれているので、読者もイメージがしやすいです。つまりBは「網羅性のある情報」ですね。
網羅性のある情報は、読者にとっても有益【SEO的にも良い】
Bのように網羅性のある情報は読者にとって有益なものになります。有益であると認められれば、SNSでシェアされたり被リンクを獲得できたりと、SEO的にもいい影響があります。
「自分の欲しい情報があると期待してたのに、情報が足りない!」となる原因はもしかしたら読者の求めている情報を満たせていないこと、すなわち「網羅性」が不足しているのが原因かもしれません。
検索上位の情報を網羅する
網羅性のある情報を作る一番簡単な方法が「検索上位の情報を網羅する」ことです。
すでに検索上位に表示されているということは、つまり「Googleから、ユーザーのためになる有益な情報であると認められている」ということです。
それならば、検索上位のサイトの情報を集めてしまおう、というわけです。検索上位のサイトの情報を集めれば、ユーザーのためになる情報は網羅できますよね。
ただし、当然ながら「パクリ」「コピペ」は厳禁です。Googleにペナルティを喰らうばかりではなくユーザーからの信頼も損ねてしまいます。あくまで上位サイトの「要素」だけを取り入れるようにしましょう。
信頼性(正確な情報・証拠のある情報)
信頼性とは、情報がもつ「信憑性」であったり、「根拠」のことです。
信頼性のない文章は、読者にとっては「これは、本当に正しい情報なのか?」と疑われてしまい、他の情報を探しにサイトからの離脱をしてしまい、ユーザーの利便性を低下させる原因になってしまいます。
信頼性の高い文章であれば、読者に疑念を抱かせることもないので、高いユーザビリティを保つことができます。
信頼性のある情報・ない情報ってなに?
信頼性のある情報には、以下のものがしっかりと含まれています。
- 情報の正確性
- 主張に対するわかりやすい根拠
- 専門的な内容に対する公的情報や研究内容の引用
- その他、読者に納得してもらえるような説明
上記のものが欠けていると、読者は「ここに書いてあること、本当かなあ?」と疑いはじめ、他の情報を探し始めてしまいます。
例えば、私たちが「車を高く売る方法」について調べ物をしていたとします。すると、以下の内容が書いてある記事が見つかりました。
「車を売るなら”車買取専門店”がおすすめ!ディーラーより高く買い取ることができます。」
どうやら、車を売るなら”車買取専門店”がおすすめのようですね。それだけは読み取れました。しかしこの記事は「”車買取専門店”がおすすめ」という「事実」しか書いていないので、読者に以下のような疑問を発生させてしまっています。
わかったこと | わからないこと(疑問) |
・車を高く売るなら車買取専門店がおすすめ | ・どれくらい高く売れるの?(具体的な金額) ・なぜ、車買取専門店は高く売れるの? ・実際の口コミとかないの? ・ディーラーより面倒臭そう。買取手続き方法は? ・自分の車の買取価格を知りたい。(見積もりしたい) ・見積もりの方法はなに? ・おすすめの買取専門店はなに? |
「車を高く売るなら車買取専門店がおすすめ」という事実を知った読者は、上記のような疑問が出てきます。このように分からないことだらけだと「記事の主張は本当のことなの?」「なんの根拠もないし…嘘じゃないの?」と読者に疑念を抱かせてしまいます。
疑念を抱かせるような内容なら、それはまだまだ「信頼性のない記事」です。いざ自分の文章を読み返してみたり、第三者に読んでもらうなどして「自分の文章の信頼性」をテストしてみるのもアリですよ。
読者のために「1記事だけ読めばわかる」情報作りをせよ。
信頼性のある記事を書こうというのなら、基本的には「1記事だけ読めば理解できる」クォリティが理想です。それは、私たちが読者の立場でも同じことが言えるのではないでしょうか。
記事に信頼性がないためにさまざまな疑問が発生し、たった1つの調べごとに対して真偽を確かめるべく何記事もネットサーフィンするのは時間と労力の無駄というもの。なるべくなら、調べ物をするのに時間をかけたくないですよね。
ユーザーのためにも、記事に信頼性を持たせたいときには「1記事だけ読めば理解できる」内容を意識していきましょう。
文章の信頼性を持たせるために、公式サイトの引用などを活用する
先ほどは、信頼性のある文章には以下の要素が含まれていると解説しました。
- 情報の正確性
- 主張に対するわかりやすい根拠
- 専門的な内容に対する公的情報や研究内容の引用
- その他、読者に納得してもらえるような説明
信頼できる情報は「正確」であり、読み進めていく中で「疑問」が生まれることがないのです。
難しい情報や、自分に基礎知識のない情報を綿密にリサーチするのは素晴らしいですが、中途半端なリサーチをして誤った情報を発信してしまっては逆効果です。
では、文章に信頼性を持たせるためには、具体的にどうしたらいいのか?というと、以下を実践すればOK。
- 記事内の矛盾をなくす
- 公式サイト・研究機関の引用
- 文章のテーマに一貫性を持たせる
なお、引用については以下の記事で紹介しているので参考にしてください。
権威性(説得力のある情報)
権威性のある情報とは「説得力のある情報」と同じ意味です。ライティングの世界では主に「権威性」と呼ばれています。
情報に説得力を持たせることで、読者がより納得しやすくなります。理想としては「この人(メディア)が書く記事は信頼できる!」「この人(メディア)なら大丈夫だ!」と読者が感じるようになっていれば、ライターやブロガーとしては素晴らしい実績です。
これは、先述した「信頼性」に少し意味合いが似ています。「情報に根拠を持たせる」という意味では、「信頼性」と性質は一緒なのですが「権威性」では「根拠の持たせ方」が違います。表にした方がわかりやすいと思うので参考にしてみてください。
「信頼性」における根拠 | 「権威性」における根拠 |
・数的根拠 ・口コミ ・公式サイトの情報 ・研究機関のデータ | ・影響力のある芸能人の発言 ・特定の分野で実績がある人の発言 ・専門家の発言など ・有名大学の論文 |
上記のように、「芸能人」「専門家」「有名大学」といった「権威のある人・モノ」が根拠となる情報が、権威性のある情報ということです。
「ランニングは、持久力を高めるのに最適だ。」という発言を一般人がしているのと、メジャーリーガーのイチローがしているのとだったら、圧倒的に後者を信じますよね?「権威性」とはそういうことです。
簡便性(手軽で難しくない情報)
簡便性のある情報とは、その名の通り「簡単に理解できる情報」のこと。
わかりにくい情報の多くは「難解」であり、知らず知らずのうちに読者に嫌われる文章になってしまいます。わかりにくい情報には、おおよそ以下の原因があります。
- 改行がない
- 行間がない
- 無駄に漢字が多い
- 専門用語が多い
- 専門知識について説明がない
あなたは、上記の要素を文章に組み込んでいませんか?心当たりがある人は要注意です。もうすでに「このサイトの文章、わかりにくいな…」と思われているかもしれません。
簡便性を高めるためには、例え難しい情報でも簡単に書くことを意識しましょう。
「わかってくれているだろう」という思い込みはNG。
どんな相手にも有益な情報と感じてもらうためには、できるだけ簡単であることが必要です。
特に、自分の専門分野について書くときは注意。例えば自分の職業が税理士の場合に税についての文章を書くときは、どうしても「これくらいはわかるだろう」と思い込み、専門知識をベラベラと並べてしまいがちです。しかしそれをやってしまうと「なんだこのサイトの説明、わかりにくいな」と読者に思われて終わりです。
文章を書くときや情報を伝えるときは、どのような相手に伝えるものかを明確にしましょう。
- 相手の知識は?
- どんな情報が欲しい?
- どこから説明したらいい?
このようなことを意識して情報を作りましょう。
4つの性質を文章に盛り込み「伝わる文章」を作ろう!
この記事では、伝わらない文章に欠けている性質と、欠けた性質を満たす方法を解説しました。この記事で紹介した方法を参考にすれば、伝えたいことが「伝わる」文章を作ることができます。
まず、「伝わらない文章」には、以下4つの性質が欠けています。
- 網羅性(ユーザーが求めている情報を網羅しているコンテンツ)
- 信頼性(正確な情報・証拠のある情報)
- 権威性(説得力のある情報)
- 簡便性(手軽で難しくない情報)
そして、この4つの性質を満たせば「伝わる文章」を作り上げることができます。
ぜひこの記事を参考にして、誰にでも的確に伝わる文章を書けるようになりましょう!
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