プロブロガー伝助です。ランサーズの主なトラブルと解決策を、経験豊富なプロのライターMS氏にまとめて頂きました。これから副業フリーライターする方は是非!
ランサーズ生活はトラブルだらけ?快適にクライアントワークをするコツを紹介します!
ランサーズはクラウドワークスと双璧をなす大手クラウドソーシングサイトで、マッチングサイトとしてはかなり昔からある優良サイトです。実績のないランサーでも簡単に案件を獲得できる参入障壁の低さが大きな魅力であり、また努力次第ではランサーズでの活動を本業とすることもできます。
私は現在フリーでライターを稼業としており、ランサーズを仕事の回収口にし始めてから半年くらいたつかなというくらい。私もランサーズ経由で案件を受注するのですが、例にもれずトラブルに見舞われたことがあります。トラブルが多いこともクラウドソーシングの宿命(?)なのですが、きちんとした対応をすればそこまで問題にはなりません。
そこでこの記事では、私の体験をもとにしながら、ランサーズでよくあるトラブルや解決方法を順々に紹介していきます。ランサーズで快適な副業ライフを送りためには必読かも?
ランサーズでよくあるトラブルと解決方法はこんな感じ
よくあるトラブルはだいたい以下のようなもの、解決策もほとんどテンプレ化しているので、これに沿って対処すればなんとかなります。 調べると他の人も似たような目にあっているみたい、結構よくあることみたいですね。
大量採用系案件でめちゃくちゃ安く買い叩かれた!
ランサーズ上でクライアントはダイレクトオファーをすることができます。優秀そうなランサーに直で仕事を振ることが可能であり、クライアントもランサーも互いに手間を省けるためかなり便利なシステムです。
駆け出しランサーにもこのオファーがときたま来るのですが、その文面があからさまに宛名だけ書き換えたコピペ文章であり、地雷です。例えば、
○○様 はじめまして!○○株式会社の○○と申します この度は○○様にお仕事をご依頼させていただきたく、勝手ながらご連絡させていただきました♪ —-お仕事内容—- 報酬は一記事1000円~♪頑張り次第で文字単価も上がっていきます♪ 書けば書くほど報酬アップ☆お返事おまちしています!
こんな感じ。とにかく文体がポップで、♪や☆が多用されている依頼文は地雷臭がたっぷりです。このような文を書くクライアントはランサーを安く買いたたこうという悪意に満ちており、参入したての初心者はよくひっかっかってしまいます。
特に狙われやすい(と思われる)のは、実績0か、限りなく0に近いランサー。スタートしたばかりのランサーは実績が喉から手が出るほど欲しいので、タダでも仕事を貰いたいものです。
そこに付け込んでくるのが上のような案件。「実績ができる」「一から教える」などの甘い言葉を誘い文句に、どう考えても安すぎる単価(1文字0.1円とか)で誘ってきます。始めたての頃は相場がわからないので、お金を貰えるんだから感謝しなきゃと、安い案件でも首を突っ込んでしまいがちです。
解決策はもちろん、最初から手を出さないこと。クラウドソーシングにおいて「低単価=簡単」ではありません。むしろ逆で、高単価の案件ほどクライアントがランサーに敬意をきちんと払っていて、常識のある場合がほとんどです。
報酬ナシ or 超格安でテストライティングした!だけどのその後音沙汰ないんだけど..
クライアントも見ず知らずの他人にいきなり高単価で案件を振りたくはありません。そのため「テストライティング」と称して実際の単価よりも安く書いてもらうことがあります。
これ自体は問題ないのですが、その後が問題です。テストライティングを納品した後に音沙汰ない…なんてことがあります。これはあからさまにクライアントが安くオリジナリティの高いコンテンツを回収したいがためのあくどい策です。
こればかりは避けようと思ってもなかなか避けにくいのですが、クライアントの評価(☆など)が判断基準になります。これはAmazonの商品につくレビューのようなもので、基本的に星が高ければ高いほど「まとも」なクライアントです。この評価を頼りに、信頼できそうなクライアントのみと関わるように努めるといいかも。
報酬のレンジと実際の報酬がズレまくっている?
ランサーズではクライアント側が依頼文を投稿する際に、予算を大雑把に提示する必要があります。このレンジを参考にランサーがプロジェクトの規模などを見定めて、どの案件に提案するかを考えることになります。
しかしながら、この報酬レンジがかなり雑というか、そもそも形骸化してるんじゃないかと思うレベルでおかしくなっている提案文があります。
例えば、文字単価1円で記事を数本募集しているのに、報酬のレンジが「100,000~200,000円」になっていたりする場合があります。どう考えてもおかしい。
多分、単価でフィルターをかけた時にヒットさせようとするとかの、姑息な手段なのかなと思いますが真相はわかりません。とにかくこのように報酬レンジの表示が今ではほとんど意味をなさないため、この数字を間に受けて提案すると痛い目にあいます。
そのため、報酬のレンジだけではなく、依頼文本体やその他特筆事項などの付加情報にもきちんと目を配りましょう。
また、残念ながら競合ランサーがどれくらいで入札しているかは見えないので、そのへんは自分で予測する必要があります。
蓋を開けてみたら予想してたのと全然違う仕事内容!
「○○文字程度の日本語を英訳してください」などの依頼の場合、依頼詳細に書かれている仕事内容から想像もできないトンデモ内容だった!なんてこともあります。よくあるパターンは、
- 数えていませんが○○文字程度だと思います→だいたいそれよりも多い
- 誰でもできる簡単な仕事です♪→要求や工数が無駄に多くてめんどくさいことが多い
といった感じ。○○文字以上などのように要求が具体的にかっちりときまっていれば、かなり安心できそうですが、ぼかした表現の依頼文は要注意です。
内容がふわっとしている、あるいは依頼文が短すぎて中身が全く予想がつかない案件には、手を出さないほうが得策です。
どうしてもその案件をとりたいのであれば、事前に依頼内容のファイルの中身を見せてもらうとか、もっと具体的な話が聞きたいので教えてくれないか、とか聞いてみるのもありです。相手が渋るようならその人は地雷クライアント確定、としてもいいと思います。
最初の依頼内容にはない追加の依頼、発注があった!
最初の依頼内容には書いていなかった、追加の依頼や後出しの要求がある場合もしばしば。ちょっとしたことならサービスでちゃちゃっとやればそれでいいのですが、追加依頼だけで一つのプロジェクトとして成立しそうなレベルのこともあります。そのようなときには一度考えて、別枠で直接依頼を設定してもらうなどのお願いをしましょう。
また、多分この点に関して言えばクライアント側に悪気がないことも多いです。追加で依頼があったからといっても嫌な気分にならずに、よく話を聞いてから対応を考えましょう。
エスクロー(仮入金)されていないのに仕事を投げられた?
ランサーズを始めとするクラウドソーシングサイトのほとんどには、「エスクロー(仮入金)」という素晴らしい機能があります。これは、運営側が発注者の予算を一時的に預かることで、お互いに信用が確保できない状態でも安心して取引を進めることができるシステムです。メルカリやラクマで出品者と購買者を取り持つときのあのシステムとほぼ同じです。
そのため、エスクローはランサーにとっては超重要なセーフティネットであり、命綱です。しかし、このエスクローをほったらかしにして納期と仕事内容だけずけずけと言い放って、「あとはよろしく」、みたいなクライアントもいます。
また、ランサー側からメッセージでお金の話をすることは気が引けるという人も多いみたいですね。卑しい人だと思われたくないという何とも日本人的な心理が働き、報酬のことで疑問があってもスルーする人が多いみたい。
解決策はもちろん、仕事に着手する前にエスクロー済みであることをしっかり確認すること。下手に親切心をみせて、「まだ入金が確認できていませんが、先に仕事を済ませておきました♪」なんてことは間違ってもやらないように。トラブルの元です。
原稿、納品物の差し戻しの基準が厳しすぎる?
ライティング案件などでは初稿提出後に「差し戻し」受けることがよくあります。クライアント側の求める基準に満たなかった場合や要求以下の品質であった場合によくあることで、それ自体は問題ないのですが、その差し戻しの理由がひどすぎるなどして問題になることがあります。
例えばライティング案件の場合、詰め込みキーワードの個数や入れる写真の数や種類など、重箱の隅みたいなポイントを理由に差し戻しが発生することがあります。クライアントが何もかもランサー任せで、「それくらい自分でやれよ!」と叫びたくなることもしばしば。
こういう時には契約を降りるのも一つの手です。プロフィールのプロジェクト完了率が下がってしまい自己評価に傷がついてしまいますが、案件をさらにとれば回復可能なので問題ありません。
ランサーズ上で別のプラットフォームに誘導された、もしくは直接契約のお誘いがあった!
「よろしければChatworkでお話しませんか?」とか「○○〇@gmail.comまで連絡くれませんか?」などとランサーズのメッセージ上で誘われたことはないでしょうか。これは十中八九、直接契約の誘いです。
直接契約だとマージンがなくなるので一見win-winでありますが、間違いなくトラブルの温床なので注意が必要です。
- 納品後に相手が蒸発する可能性がある
- 無理難題を要求される可能性がある
- 評価システムがないので被害を受けても告発できない
など、とにかく顔も名前もわからない相手との直接契約は地雷だらけ。直接契約は保証が何もない危ない橋であることは間違いないです。
実際、ランサーズもランサーズ経由で接触した相手を直接契約に持っていく行為自体を禁止しています。そのためもし運営にばれてアカウント停止になっても、文句を言うことはできませんし、本当にシャレになりません。
このトラブルの解決策はただ一つ、「直接契約はダメ、ゼッタイ」を徹底しましょう。誘われても断固として断る姿勢を示すことが一番、たとえそれがきっかけで仕事が来なくなったとしても問題はありません。そもそもランサーズのルールを破るようなクライアントなんてこちらからお断りです。
なぜかよくわかんないけどクライアントが急にキレ始めた?
法人相手だとまず発生しませんが、個人で発注している民度の低い鬼クライアントだと、「そんなこともいちいち聞かないとわからないの?自分で考えてもらえる?」「いちいち聞いてくるな、こちらの意図も汲み取れないのか。」と半ギレ、あるいはマジギレで突っかかってくることもしばしば。
特に事態がひどくなってしまうのは上で説明した個人契約のとき。ランサーズ上でやり取りしていれば、罵詈雑言を浴びせる鬼クライアントに出くわしても通報で一発解決ですが、個人契約だとそうはいきません。自力で諭して解決すればそれでいいのですが、火に油を注ぐような展開になり収集がつかなくなってしまうことも。
そのようなリスクを回避するためにも、やはり個人契約はダメゼッタイです。万が一やばい状況になってしまったら、無視するなどの手段をとりましょう。住所や電話電話番号が特定されていなければ無視しても(多分)個人を特定されるような羽目にはならないと思います。(本名がばれてたら難しいかな…)
まとめ、ランサーズは上手に使えば便利なツールです
いかがでしたでしょうか。ランサーズは無料で誰でも使える便利なプラットフォームなのですが、クライアントの民度も玉石混交で地雷クライアントがうじゃうじゃいます。実際に失敗を経験して学んでいくのもありだと思いますが、最初から回避できるトラブルは未然に回避していくべきかなと個人的には思います。
ランサーズ始め多くのクラウドソーシングサービスに所見殺し感があるのは正直否めません。裏を返せばそこさえクリアすれば結構楽になるので、ぜひ頑張っていただきたいです。フリーランスの人口は年々増加している(らしい)ので、問題山積みのランサーズもまだまだ伸びるかも?
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