SEO対策は具体的に何をしたらいいのか、対応に迷ってしまいがちです。ネットの情報を見ても様々な情報があって何を信じればいいのかわかりません。
ですが、それらの情報に共通して言えるのは「Googleの公式情報」に沿ったものであること。
実は、Googleは私たちウェブサイト運営者(=ブロガーやSEOライター、SEO担当者など)に向けて日々SEOのヒントを発信してくれています。
- 私たちはこのようなコンテンツを高く評価します!
- このような工夫をしてくれたら検索エンジンがコンテンツを見つけやすくなります!
- このような事をしているサイトは検索結果に表示させません!
私たちは、これらの評価基準をもとにコンテンツを作って行けば検索上位に表示させることができます。意外と知られていない知識なので、しっかりマスターすれば検索上位を量産することができるかも…?
この記事ではGoogleの公式サイトや公式文章に載っている情報を参考にしつつ、具体的なSEO対策のノウハウについて発信します。
どんなSEO対策が効果があるのか、根拠も含めてちゃんと知りたいかたは是非この記事を参考にしてくださいね!
Googleの基本的な考え方を理解しよう【Googleが掲げる10の事実】
SEO対策をする上で、まずはGoogleの基本理念である「Googleが掲げる10の事実」を知っておかなければなりません。
これは、Google創業当時に掲げられた「企業理念」のようなもので「Googleは、こういうコンテンツを高く評価します」と読み替えられるものになっています。
つまり「Googleが掲げる10の事実」になぞらえてコンテンツを作れば、おのずとSEO的評価も高まるということです。
Googleが掲げる10の事実
1. ユーザーに焦点を絞れば、他のものはみな後からついてくる。
引用:Google が掲げる 10 の事実|Google
2. 1 つのことをとことん極めてうまくやるのが一番。
3. 遅いより速いほうがいい。
4. ウェブ上の民主主義は機能する。
5. 情報を探したくなるのはパソコンの前にいるときだけではない。
6. 悪事を働かなくてもお金は稼げる。
7. 世の中にはまだまだ情報があふれている。
8. 情報のニーズはすべての国境を越える。
9. スーツがなくても真剣に仕事はできる。
10. 「すばらしい」では足りない。
今回はこの中でも以下の5項目を掘り下げます。
- ユーザーに焦点を絞れば、他のものはみな後からついてくる。
- 遅いより速いほうがいい
- 情報を探したくなるのはパソコンの前にいるときだけではない。
- 悪事を働かなくてもお金は稼げる。
- ウェブ上の民主主義は存在する。
どれもSEO対策の根幹となる考え方なのでチェックしておきましょう!
ユーザーに焦点を絞れば、他のものはみな後からついてくる。
ユーザーファーストを最優先してコンテンツを作りましょう。評価されるコンテンツの例は以下です。
- ユーザーの悩みを簡単に解決できるコンテンツ
- 再検索しなくてもいい情報量
SEO対策のためにキーワードを盛り込みすぎて、文章が読みにくくなっていてはとても「ユーザーファースト」とは言えないですよね。
Googleはあくまで「ユーザーにGoogleを使いやすく感じてもらうため」にアルゴリズムアップデートを続けているので、その目的から逸れてしまうとおのずと検索順位も落ちてしまいます。
遅いより速いほうがいい
ここでいう「速い」というのは「サイトの表示速度が速い」「ユーザーが欲しい情報に辿り着くまでが速い」といった意味です。スピードの面で評価されるコンテンツの例は以下です。
- ユーザーにすぐ表示されるページ
- ユーザーの悩みがすぐ解決できる
皆さんも、すぐに表示されないようないわゆる「重いサイト」は嫌ですよね。サイトを軽くする方法はこの記事でも書いているのでチェックしてみてください。
情報を探したくなるのはパソコンの前にいるときだけではない。
2020年現在、インターネットを使う人々の主要デバイスは「スマートフォン」になっています。つまり、パソコンにしか対応していないウェブサイトは時代遅れと言わざるを得ません。
- スマホでもパソコンでも見やすいページ
- レスポンシブデザインで構成されているページ
パソコンにしか対応していないページはスマホで見るとスクロールが面倒で使いづらいです。そういったサイトはSEO的にも低評価を受け、順位ダウンを免れることができません。
悪事を働かなくてもお金は稼げる。
ブラックハットSEOで検索順位を上げたり、他人のコンテンツをコピペしたりして不正な手段でSEO対策をするとGoogleからペナルティを受けて検索順位を落とす羽目になります。
検索エンジンは私たちが思っているより遥かに賢いので、そのようなコンテンツは排除されてしまいます。それほどまでにGoogleの検索エンジンは賢いです。
最悪の場合、検索順位ダウンにとどまらず著作権法違反などの刑事事件に勃発することも。
不正な手段に頼らず、Googleが推奨する正式な方法でSEO対策をしましょう。記事後半にはペナルティを受ける行為をピックアップしています。意外と見落としていることもあるかもしれないので、不安な方はチェックしておきましょう。
ウェブ上の民主主義は存在する。
良質な被リンクが多いサイトほど高い評価を受けられます。被リンクとは、いわばユーザーからの「投票」のようなもの。
Googleはユーザーによる被リンクを「投票」と例えていることから、「民主主義」という表現をしています。
良質なコンテンツを作りSNSなどを通じて発信すれば、ユーザーの投票(被リンク)が集まり、結果的に上位表示につながります。
ユーザーファーストのコンテンツを作る方法3選【一番重要】
ユーザーに焦点を絞れば、他のものはみな後からついてくる。
引用:Google が掲げる 10 の事実|Google
SEOにおいて最重要とも言えるのが「ユーザーファーストのコンテンツ作り」です。ユーザーの立場に立った時、まず検索上位に表示されているコンテンツを見ると思います。その内容がペラペラだったら嫌ですよね?
ユーザーファーストのコンテンツを作るには、具体的に以下の方法が挙げられます。
- ユーザーの悩みを簡単に解決できるコンテンツにする
- ユーザーが再検索しなくて済むコンテンツにする
- 低品質なコンテンツは更新or削除
ユーザビリティを高めるためには、どれも欠かせない要素なのでしっかりチェックしておきましょう!
ユーザーの悩みを簡単に解決できるコンテンツにする
コンテンツは、ユーザーの悩みを解決できるものでなくてはなりません。
Googleは自社サービス(Google検索)を使ってユーザーに満足してもらいたい訳なので、ユーザーの悩みを解決できないようなコンテンツをわざわざ上位にはしたくないハズです。
例えば「ヒゲ脱毛 おすすめ」と検索するユーザーは、どんな意図を持って検索窓に入力しているでしょうか?おそらく以下のような検索意図を持っているでしょう。
- ヒゲ脱毛ができるおすすめのサロン・クリニックを知りたい
- ヒゲ脱毛をするおすすめの方法を知りたい
- 料金・痛み・脱毛効果などは実際どうなんだろう。比較できたら嬉しい
これらの検索意図を的確にキャッチすれば、おのずとユーザーの悩みを簡単に解決できるコンテンツが出来上がります。検索意図の答えは、実際に対策キーワードで検索してみると簡単にわかります。
上記は「ヒゲ脱毛 おすすめ」で検索した結果なのですが、ほとんどが「クリニック・サロン○○選」「効果を比較」といった内容になっていますね。
まさにこれが「ユーザーの検索意図」です。コンテンツを作るときはこの意図を盛り込んだ記事作りが必要です。
ユーザーが再検索しなくて済むコンテンツにする
ユーザーが再検索しなくて良いコンテンツは、優良なコンテンツです。
再検索が必要になるのは、例えば以下のような時。
- 欲しかった情報が足りない時
- 見た情報がわからなかった時
私たちは、ユーザーをこのように困らせてはいけません。優良なコンテンツには、ユーザーの欲しい情報がわかりやすく網羅されていることが求められます。
この「網羅性」はGoogleが公式に推奨しています。以下の文章では「記述が明確で、内容が包括的であることを要します」と表現されていますね。
コンテンツは事実として正確で、記述が明確で、内容が包括的であることを要します。したがって、たとえばページでレシピを紹介する場合は、食材のリストや料理の基本的な説明だけでなく、手順がよくわかる詳細な料理方法を説明します。
飲尿:検索エンジン最適化(SEO)スターター ガイド – Search Console ヘルプ
検索上位に表示されている情報をわかりやすく網羅することが、SEO対策成功の近道です。
低品質なコンテンツはリライトor削除
サイト内に含まれている「低品質なコンテンツ」はリライトするか、削除しましょう。
サイト内に低品質なコンテンツが存在していると、その他の良質なコンテンツに悪影響を与える可能性があるからです。では、具体的に「低品質なコンテンツ」って何?というと、以下のようなものが挙げられます。
- SEOライティングの知識が少ない時に書いた記事
- 古い情報が更新されていないままのコンテンツ
こういったコンテンツはサイト全体の評価を下げる可能性があるので、時々過去に作った記事を見るなどしてリライト・削除をかけましょう。
情報に信頼性を持たせる方法
ウェブサイトに記載する情報は、信頼性が必須です。
情報に信頼性が欠けていると、ユーザーは「この情報本当かなぁ?」と疑ったり、間違った情報を信じてしまい思わぬトラブルに巻き込まれることも。
例えば、医療に携わっていない人が「高血圧に効く食べ物○選!!」という記事を書いていたら「おいおい、本当かよ…」と疑いたくなりますよね。
紹介されているものを食べても高血圧には全然効かない、なんてこともありえます。
そこで、信頼性のあるコンテンツを作るためにGoogleがヒントを出してくれています。ここでは、「検索品質評価ガイドライン(General Guidelines)」(英)をもとに具体的な方法を紹介します。
- E-A-Tを意識したコンテンツにする
- YMYLジャンルは特に信頼性の高いコンテンツにする
順に見ていきましょう。
YMYLジャンルは、EATを意識したコンテンツにする【専門的な情報ほど信頼性を持たせる】
「YMYL」とは、個人の資産や人生に直接関わるジャンルの事で、例えば「ローン、医療、健康、金融系のジャンル」が当てはまります。YMYLについて、詳しくはこちらのページでも紹介しているのでチェックしてみてください。
Googleとしても、個人の資産や人生に関わる情報は特に正確なものを届けなければならないと考えています。つまり、私たちWebサイト運営者に対しても、信頼できる正確な情報が求められます。
それらの情報の信頼性を担保できるのが「E-A-T」です。
E-A-Tとは、「検索品質評価ガイドライン(General Guidelines)」に表記されている、コンテンツの信頼性に関わる評価基準です。
- Expertise(専門性)
- Authoritativeness(権威性)
- Trustworthiness (信頼性)
E-A-Tを担保する方法はいくつかあります。
例えば、「自らが専門家であることの証明」「専門家の監修を受けた情報であるかの証明」などが挙げられます。ページ内には専門知識を持っている旨の記載をしましょう。(記載例:○○病院 院長 <氏名・経歴など>)
このように、信頼性の高いソースを提示することが必要です。このサイトでも信頼性の担保としてGoogleの公式情報を多数引用しています。
E-A-Tの担保となる情報は以下の通り。
- 公式サイト
- 公的機関のサイト
- 大学などの研究機関の調査・論文
- 書籍の記載内容
- 専門知識を持った人の発言やインタビュー…他多数
このような「一次情報」は、信頼性を保つのに充分な情報です。逆にブログ記事やニュースメディアの記事ではE-A-Tの担保ができないので注意しましょう。
YMYLジャンルに関わるコンテンツを作るときは、E-A-T(専門性・権威性・信頼性の担保)を行いましょう。
Googleペナルティに注意しつつSEO対策する方法2選
Googleは、不正な方法でSEO対策を施したサイトに対してペナルティを課します。ペナルティに関して、「Googleが掲げる10の事実」ではこのように言及しています。
悪事を働かなくてもお金は稼げる。
引用:Google が掲げる 10 の事実|Google
不正なSEOの代表例は以下の通り。
- コピーコンテンツ
- SEOキーワードの乱用
本来SEOは、Googleが推奨する正式な対策を講じた上で、検索エンジンに評価してもらうものです。
SEO対策を過剰に行うあまりユーザビリティを損ねたり、他者のコンテンツをコピーするのはルール違反。
そういったページはインデックス削除(検索に引っかからなくなる)などのペナルティを受けることになります。
ここでは、SEO対策をしつつGoogleペナルティを避ける方法を紹介します。
コピペチェックツールを使う
コピーコンテンツは、Googleによる検索順位のダウンやインデックス削除の対象になります。
インデックスを削除されてしまうと、そもそも検索に引っかからなくなってしまうので検索上位を狙うどころの話じゃありません。
とはいえ、故意じゃなくても知らず知らずのうちにコピーコンテンツを作ってしまっていることがあります。
競合記事を参考にしてるうちに、言い回しが似通ったりすることは、よくあります。
そこで「間違ってコピペ認定されないかな?」というのを確かめるために使えるツールがあります。
それが「無料コピペチェックツール」です。
ライターの業界でもよく使われているツールで、使い方は簡単。本文をツールにコピペして読み込むだけで、コピペ率が何%かがわかります。
記事を公開・納品する前にはコピペチェックツールで文章が問題ないかチェックしておきましょう!
キーワードを乱用しない【逆効果】
対策キーワードをタイトルや見出しに入れるのはSEOの基本中の基本です。
しかし、キーワードを詰め込めばいいというわけではありません。
キーワードを詰め込んだことで文脈が乱れていたり、文の意味が伝わらないものになっていると、過剰なSEOとしてGoogleからペナルティを受けます。
例えば対策キーワードが「肉 健康」だと
「肉で健康に!豚肉・牛肉・鶏肉の健康効果を知って健康になろう!」みたいな感じです。笑
もう文章として破綻してますよね?笑こういう文章はGoogleにペナルティを受ける対象になります。以下はペナルティに関するGoogleの公式情報です。
キーワードを詰め込んだようなタイトルは避ける。タイトルに具体的なキーワードをいくつか含めると効果的な場合もありますが、同じ語句を何度も繰り返しても無意味なだけです。「
引用:検索結果に効果的に表示されるタイトルとスニペットを作成する – Search Console ヘルプFoobar, foo bar, foobars, foo bars
」のようなタイトルはユーザーの利便性を下げるものであり、このようなキーワードの乱用は Google やユーザーから不正行為と見なされる可能性があります。
文章の意味が正しく伝わる範囲で、キーワードを適切に盛り込みましょう。
スマホ向けのサイト構成でSEO効果を高める方法3選
主要デバイスがモバイルに移行している今、スマホ向けに作られたサイトがSEO的に高い評価を受けるようになりました。「Googleが掲げる10の事実」でも以下の記載があります。
情報を探したくなるのはパソコンの前にいるときだけではない。
引用:Google が掲げる 10 の事実|Google
Webサイトは基本パソコンで作る事が多いと思いますが、パソコンでの使いやすさだけではなくスマホでの使いやすさも確認しなければなりません。その具体的な方法は以下です。
- モバイルフレンドリーテストを活用する
- レスポンシブデザインにする
- ページの表示速度を改善する
では、順番に見ていきましょう。
モバイルフレンドリーテストを活用する
モバイルフレンドリーテストとは、モバイルでの使い勝手が良いかどうかを判断するテストです。このテストの使い方は極めて簡単。
検索窓にURLを打ち込み「URLをテスト」をクリックするだけ。
すると「このサイトはモバイルでの使い勝手が良いかどうか」を判断してくれます。使い勝手が悪い場合はエラーメッセージが表示されるので、それらのメッセージに対して対策を施しましょう。
エラーの詳細はこちらをご覧ください。(モバイルユーザビリティによるエラー|search console ヘルプ)
レスポンシブデザインにする
レスポンシブデザインとは、訪問してきたデバイスによってページのサイズを自動的に振り分けるデザインのことです。
パソコンでもスマホでもタブレットでも自動的に画面に合うようにページが変形するので、ユーザーにとっては使いやすいデザインです。
更に、Googleでは公式にレスポンシブデザインを推奨しています。
レスポンシブ・ウェブデザインを使用しているサイト、すなわち、すべてのデバイスに単一のURLで同じHTMLを提供し、CSSを使用してデバイスごとにデザインを変更するサイトです。こちらが Google の推奨する設定方法となります。
引用:Googleウェブマスター向け公式ブログ|Google
ページの表示速度を改善する
ページの表示速度が遅ければ、検索順位に悪影響を及ぼします。ページの表示速度を確認するには、Googleが提供している速度チェックツール「pagespeed insights」を使って確認しましょう。
確認の結果、改善するべき項目があれば改善を試みましょう。例えば、以下のように改善できる事項があります。
- スマホで表示される画像サイズが大きい
- 画像の形式が大きいもの
これらを改善して速度向上を図り、SEO対策に繋げましょう。
SEO対策のヒントはGoogleから学ぶのが一番の近道!
SEO対策の方法はGoogleから学ぶのが一番です。
Googleが示している各種ガイドラインではSEO対策のヒントが詰まっています。私たちウェブサイト運営者は、このガイドラインに沿ったコンテンツ作りが求められるのです。例えば、以下の通り。
- ユーザーファーストのコンテンツ作り
- 信頼性のある情報
- Googleペナルティに注意
- スマホ向けのサイト構成
このようなSEO対策を一つずつ積み重ねていくことで、ユーザーにも検索エンジンにも伝わるコンテンツが完成します。ぜひ皆さんもこの記事を参考にしてみてください!
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