サラリーマンに人気の社会保険労務士は副業で稼げる?本当のところを解説

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プロライターOTです。

サラリーマンに人気のある士業資格の一つである「社会保険労務士」弁護士や税理士などと並ぶ士業資格の中でも比較的取得しやすいと言われている資格だ。

サラリーマンに人気の資格であるが、こんな疑問を持っていないだろうか。「資格取得して具体的にどんな仕事をするのだろう?」「書類作成代行以外の業務はあるのだろうか?」

そんなあなたのためにこの記事では、社会保険労務士の具体的な仕事の内容からどのようにして社会保険労務士になるのかを解説し、最後に副業として社会保険労務士はおすすめできるのかを解説する。

社会保険労務士の仕事内容とは?

社会保険労務士は「社会保険や労働問題に関するプロフェッショナル」だ。社会保険や労働法に関する書類の作成や提出、帳簿の作成事務は、社会保険労務士にしか許されていない「独占業務」である。

社会保険労務士には1,2,3号業務が存在し、上記の業務は「1,2号業務」に該当する。「3号業務」は、相談や指導などのコンサルタント業のことを指す。

1,2号業務は社会保険労務士の独占業務であり、社会保険労務士会への登録が必要となるが、3号業務は資格さえ持っていれば良いため、サラリーマンの副業として考えるのであれば、3号業務をメインにすることとなる。

社会保険労務士の3号業務の例

3号業務は「相談・指導などのコンサルタント業」と説明したが、具体的な業務内容の例を紹介する。

無料相談会のアルバイト

主に一般市民に対して、社会保険や労働に関する相談・指導を行うもので、社会保険労務士会主催の相談会や行政主催の相談会がある。

社会保険労務士会主催の相談会は土日開催のケースが多く、行政主催の相談会は平日開催となるものが多い。相談会は1週間継続で行われるものや、大規模相談会と称して1ヶ月に1回開催など、規模や期間もさまざまだ。

1日の労働時間は5~6時間程度で、平均日当は2万円が相場である。相談会のアルバイトは、社会保険労務士のベテランも新人も同じ額で働くことが多いため、これから社会保険労務士になろうというあなたにはおすすめできる。

土日開催の相談会に参加すれば、月に10万円程度稼ぐことも狙える業務だ。また、さまざまな人と関わることになるため、新規顧客を開拓する絶好の機会にもなる。

資格塾などの講師

社会保険労務士にかかわる資格の講師や、大学の就職課で資格講師を行うものだ。実際に大学の就職課で資格講師を行っていた人のケースでは、週1回2時間働いて2万円の報酬を得ていた。

時給換算では6,000円~1万円程度が相場であり、就業場所によってはインセンティブが付くこともあるため、月に20万円程度稼ぐことも可能だ。

社会保険労務士としての実務経験は積むことができないため、今後の社会保険労務士としての生活を考えると一考する必要がある。しかし、中には10年ほど資格塾の講師として働きながら人脈を広げて、独立開業するに至った人もいる。

副業として社会保険労務士業を行う分には、重要視する点ではないが、本業とすることを考えると人脈をいかに広げることができるかが重要な要素であることがわかる。

社会保険労務士になるためには

社会保険労務士になるためには、具体的にどのようなことが必要なのか説明する。

社会保険労務士資格の合格率は毎年10%未満

社会保険労務士になるためには、まず資格を取得しなければならないが、合格率は毎年10%未満の難関試験だ。

しかし、ほかの士業資格と比べると、仕事をしながら勉強をして合格できている人が多い資格である。取得が難しい資格ではあるが、サラリーマンでも取得可能な士業資格となっている。

社会保険労務士の試験には、受験資格が必要で「学歴」「実務経験」「厚生労働省が認めた国家試験合格」のいずれか基準に該当していなければならない。

一例として学歴では、大学・短大・専門学校の卒業履歴が必要となる。その他の受験資格に関しては、以下のページに詳細が書いてあるため確認してほしい。

受験資格について | 社会保険労務士試験オフィシャルサイト
受験資格について | 社会保険労務士試験オフィシャルサイトです。社会保険労務士試験に必要な証明書、申込書などのファイルをダウンロードできます。また、試験に関する...

※社会保険労務士試験オフィシャルサイト

試験は年に1回、毎年8月の第4日曜日に開催され、本試験料は9,000円だ。受験申込の受付期間は毎年4月~5月の間となり、11月に合格発表となる。

1,2号業務を行うには地域の社会保険労務士会に登録が必要

社会保険労務士の1,2号業務を行うには、社会保険労務士会に登録しなければならない。社会保険労務士会に登録するためには、2年以上の実務経験か事務指定講習を受ける必要がある。

事務指定講習は受講料7万円程度となり、決して安いものではない。さらに、社会保険労務士会に登録するにあたり、入会金と年会費を支払う必要があり、それだけで十数万円かかる。

副業として3号業務を行う場合には必ずしも必要とはならないが、将来的に独立開業を目指すのであれば登録しておこう。

まとめ:社会保険労務士は副業としておすすめできるか

サラリーマンとして働きながら、副業で社会保険労務士として稼ぐことは可能だ。あなたが資格取得とその後にどれだけ時間を割り当てられるかで、おすすめできるかどうかが変わってくる。

社会保険労務士の資格取得は決して簡単なものではなく、資格を取得できても継続的な営業活動が欠かせないためだ。

しかし、社会保険労務士は国家資格であり、独占業務があるため、資格を持っていれば今後の労働の幅も広げられる。実際に定年退職後に社会保険労務士として働いている例もある。

社会保険労務士の試験のために勉強することは、社会保険や労働法に関する知識がつくため、今後のサラリーマン人生にも大いに役立つことは確かだ。

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