ライターのReenaです。
「ケータリング」って言葉は知っているけどいったい何なの?って方は多いと思います。
私が初めて「ケータリング」という言葉を知ったのは中学生の時に見た海外ドラマ「フレンズ」という作品で、主人公の女の子がパーティーで手作りのお料理を出したり、コース料理を提供して配膳をして報酬をもらうという”出張レストラン”のようなものでした。
その時はまさか自分がケータリングでお金を稼ぐようになる!なんて夢にも思いませんでしたし、自分自身今でも自分が何屋なのかよくわかってなかったりするのが正直なところです。
私がどのようにしてケータリングで稼ぐようになったかを時系列を追いながらお話していきましょう。
初めてのケータリング
そもそも私は、料理を作るのも食べるのも大好きで、安くて美味しいと評判のお店に食べに行っては、
「どんな調味料を使ってるのかな?」
「家でも再現できないかな?」
と、研究するのが大好きです。その甲斐あって、カレーをスパイスから作ったり、お店の味を真似て家庭料理を作るという特技が自然と身に付き、友人たちに料理をふるまうのが趣味でもありました。
初めてのケータリングはお鍋だった
そんなある日、バンド活動をしている友人のお兄さんから、
「お客さんを呼んで弾き語りライブの鍋パーティーをするから、買い物やセッティング手伝ってくれないか?」
と頼まれたのがケータリングのキッカケでした。
ライブに遊びに行った時なんかに「いずれ飲食店をやってみたいんです!」なんて話をきいていたみたいで、人手が足りずに困ってるとのことなので「いいですよ!」と二つ返事でOK。
ライブ当日のお昼間に渡された予算から材料を買って調理したり、紙皿や割り箸などをあらかじめテーブルにセッティングしたり、開場してからはお鍋を配膳したりと以外と簡単です。
ただ、コレをケータリングと呼んでいいかわからない!!でも海外ドラマで見たケータリングも「友達が友達に配膳や料理を頼む」というものだったからこれが私のケータリング業のスタートです!!(自信はない・・・)
ケータリングを通じて初めて好きなことでお金を稼いだ
パーティーが終わり、20人分の紙皿や割り箸を片付けて残飯やテーブルを片付けていると主催の一人が「お疲れさん!!少ないけどこれ今日の給料ね!」と茶封筒を渡してくれました。
中には5000円札が入っていたので私は慌てて「いいです!こんなにいらないですよ!好きでやってるだけですから!」と返そうとしたら「俺らも好きなことでお金を稼いだから君にもその権利がある!」とお金を渡し返されました。
確かにお昼から食材を準備して時給換算にしたら安いかもしれないけど、お料理して(簡単な鍋でだけど)、お金を稼ぐなんて発想が私にはありませんでした。
そして今でもその5000円は宝箱に・・・しまっているワケもなくその日の打ち上げで綺麗さっぱり消えてしまいました!!
一度も作ったことがない多国籍料理のケータリングオファー
それから、ことあるごとにライブハウスでカレーを販売したり、軽食を楽屋にケータリングしたりと、週末には何かと駆り出されるようになり地域のライブハウスで「なんかご飯作る人」と認識されはじめました。
そんなある日、ライブハウスで仲良くなった帰国子女から「DJパーティーをしたいけど本格的な多国籍料理を提供してくれないか??」というオファーが来たのでした。
本場の味なんて一度も食べたことないんですが・・・と即断りを入れるも「どうしても母国の味が食べたい(※純日本人です)」とお願いされ「どうなっても知らないからね!!」というのを条件に引き受けました。
何故なら材料費別で1人1500円のギャラ・・・これは稼げてしまうぞ!ぐへへ!
作ったことがない外国料理の修行!!
とは言ったものの、さすがにネットで調べて出てくるようなレシピをそのまま作るのもどうかな?と思い、海外を転々として今はレコードショップのオーナーを営んでる方のもとに本格の味について話を聞きに行ったのです。
そこで主催者がレゲエ好きということで、メキシコ料理のシャークチキンをメインに、南米料理の定番ケサディージャと、アメリカのニューオリンズで食べられているごった煮スープなどの材料や作り方を教えてもらいました。
何度も試作を重ねて味見をしてもらい「これはもっと滑らか」「これはもっとスパイシー」と感覚的な言葉を具現化して近づけていく作業の連続。
毎日が新鮮で楽しく「うん!だいたいこれで大丈夫!現地の味だよ!」と言われたときは半泣きでした。
フットワークの軽さとド根性でだいたい何とかなるなということもこの時期に学びましたし、今では私のケータリング料理の人気定番メニューに。
実際ほかのイベントでも現地民の方が驚いていたので、「日本で母国の味が食べれる」と、地元の外国人にも口コミが広まりました。
いざ当日!予想以上の参加人数に
そして前日にはイベントの予約が40人近く入っている事を知り、母・妹・など家族総出に手伝いを頼みテンヤワンヤでした。
スタッフや主催者併せたら計50食分を自宅で作るってなかなか普通の家庭ではないですよね?
今では専用の調理器具などを買い揃えましたが、当時はすべて家庭にある調理器具をフル活用していました。
何とか仕込みを終えて当日は友人に車を出してもらいホットプレート・ガスコンロ・大量の仕込みを乗せましたがこれまた運搬が重い重い。
会場もエレベーターがなく階段オンリーだったのでなかなかの地獄でしたね。
正直、最初は「こんな大規模なイベント、二度とやりたくない!」と思いながらふてくされていましたもん。
ただ、配膳する度に「おいしい!」「来てよかった!!」など声をかけてもらうと、不思議と疲れが吹っ飛ぶんですよね。
得意なことを褒められたり、好きなことをして喜んでもらえたらやっぱり嬉しいものです(運搬は今でも大嫌いですが)。
ケータリングで見たことない金額を稼ぐ
イベントも無事終わりいつも通り紙皿を片付けたりしていると「お疲れさん!ホントにありがとう!!」と友人から呼び出され「裸で悪いけどコレ!」とお金が手渡されました。
実際は60人近くお客さんが入っていたらしく、
なんと【1500×70人(出演者込み)=105,000円】でした!
一日でこんな稼げたことは後にも先にも正直ないです。
手伝ってくれた母や妹にももちろん山分けしましたが、好きなことをして小銭稼ぎをするつもりがこんなに稼げるなんて・・・。
当時フリーターだった私にとっては目からウロコ。
ここまではケータリングのいい事ばかり書きましたが、出店には色々と手続きをする必要もいりますし、イベントが中止になって材料費がパアになるリスクもあります。
しかし、この時から自分の中で仕事の価値観が構成され「就職だけが仕事じゃないんだ」とライフスタイルを考え直すキッカケになった仕事でした。
まとめ
ケータリングにも「お弁当の配達」や「キッチンカーでの販売」など色々な種類がありますが、実はわりとみんな手探りでやり始めてる場合がほとんどだと思います。
今でも週末にイベントで出店したり食べていけるだけの稼ぎを確保する事もできますが、これで生計を立ててるわけでなく、あくまで私はボーナス的な副業としてやるのが自分自身のライフスタイルにあっていて健康的だなと考えています。
資金的な負担がほとんどないケータリングは「身近な趣味を仕事にできる」という魅力や可能性をたくさん私に与えてくれ、好きなことでお金を稼ぐということを教えてくれたのでとても感謝しています。
こういう仕事もあるんだよ!!と世の中に伝えたい一つの生き方でもあるので是非参考にしてみてください。
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