こんにちは、Webライターのさとです。
突然ですが「SEO対策をしよう!」と言われて真っ先に思い浮かぶことってなんでしょう?きっと、少しSEOをかじっている人なら以下のような答えが浮かぶと思います。
- 対策キーワードを盛り込む
- ユーザーの目的に沿ったコンテンツを作る
- サイトを軽くする …など。
とりあえずこれらは全部正解でして、私もSEOに携わって半年くらいはこのような認識でした。ですが、SEOはまだまだ奥が深いです。キーワードを盛り込み、ユーザーニーズに沿った文章を書くだけがSEO対策ではありません。
この記事では、SEOを意識した基本的なコンテンツの作り方に加えて、以下についても解説します。
- ツールを活用したコンテンツ作成の方法
- クローラー(検索エンジン)にコンテンツを見つけてもらう方法
この記事を読めば、皆さんがこれから行うべきSEO対策の方法が具体的にわかりますよ!
SEO対策とは、対策キーワードなどを駆使しながら「コンテンツを上位表示させる技術」のこと
SEOとは、コンテンツを上位表示させる技術の総称を言います。
SEOとは、「検索エンジン最適化(search engine optimization)」または「検索エンジン最適化業者(Search Engine Optimizer)」の頭文字です。
引用:SEO が必要なケース – Search Console ヘルプ
なぜSEOの技術が必要とされるかというと、コンテンツが検索上位に表示されるか否かでメディア運営者の売り上げが左右されるからです。
例えば、自社制作したサプリを販売している会社があるとしましょう。その会社が30万円かけて作ったサイトがSEO対策に失敗して、全くGoogle検索にヒットしなかったとしたらどうなるでしょうか…?
本当は自社サイトからのサプリ注文による収益を狙っていたのに、検索にヒットしないことで売り上げゼロ。30万円をドブに捨てたことになります。立派な赤字です。
逆にSEO対策に成功して、注文が殺到すればサイト製作費の30万円は何倍もの利益を産みます。メディア運営者はこの利益を狙ってSEO対策に力を入れることが一般的です。
SEO対策を成功させるためにはGoogleの考え方を知ろう
SEO対策を成功させるための近道は「Googleの考え方を知ること」に尽きます。
実は、Googleの公式サイトではSEOに対する考え方がいくつか掲載されています。具体的には「私たちはこのようなコンテンツを検索上位に表示させます」といったニュアンスのものです。
つまり「SEO対策」というテストのヒントを、Google先生がわざわざ掲示板に貼ってくれてるんですね。「テストの時はこれ見ながらやっていいからな!」と言わんばかりに。Google先生、めっちゃ優しい。
【Googleの願い】ユーザーの問題を、Googleを使って早く解決してもらう
↓
【悩みを早く解決するためには?】ユーザーの問題を早く解決できるコンテンツ作成
↓
【コンテンツ製作に求められるのは?】有益なコンテンツを上位表示させる技術(=SEO)
ここでは、Googleが公表しているコンテンツ作りのヒントを紹介します。
- Googleが掲げる10の真実
- 検索エンジン最適化(SEO)スターターガイド
- E-A-Tの法則
- YMYL
- 4つのクエリ
これらの考え方をマスターすれば、コンテンツ作りの軸はブレずに済みますよ。
Googleが掲げる10の真実【Googleの理念】
Googleが掲げる10の真実とは、言い換えると「Googleの理念」です。
Google が掲げる 10 の事実
引用:Googleが掲げる10の真実
1. ユーザーに焦点を絞れば、他のものはみな後からついてくる。
2. 1 つのことをとことん極めてうまくやるのが一番。
3. 遅いより速いほうがいい。
4. ウェブ上の民主主義は機能する。
5. 情報を探したくなるのはパソコンの前にいるときだけではない。
6. 悪事を働かなくてもお金は稼げる。
7. 世の中にはまだまだ情報があふれている。
8. 情報のニーズはすべての国境を越える。
9. スーツがなくても真剣に仕事はできる。
10. 「すばらしい」では足りない。
これらの理念に基づいて作られたコンテンツは、Googleにとって「高品質なコンテンツ」と判断される可能性が高いです。逆のコンテンツは「低品質なコンテンツ」とみなされ、検索順位が落ちる原因になります。
最も重要なのが「1. ユーザーに焦点を絞れば、他のものはみな後からついてくる。」の項目です。これはつまり「ユーザーの検索意図を捉えたコンテンツを作るのが重要」と言っています。
例えば、「新宿 脱毛 おすすめ」で検索する人は何を知りたくて検索するでしょうか?
- 脱毛の仕組みを知りたい
- おすすめの脱毛方法を知りたい
- 新宿で脱毛するのにおすすめのサロンを知りたい
上記だと、3つ目が一番近いですよね。この「ユーザーの検索意図」に基づいてコンテンツを作るのが重要だとGoogleは言っています。
検索エンジン最適化(SEO)スターターガイド【SEOの基礎がわかる】
検索エンジン最適化(SEO)スターターガイドとは、メディア管理者向けにGoogleが制作したSEO対策のための資料です。
SEOスターターガイドには、初心者から上級者まで使えるSEOの基礎知識が詰まっています。例えば、
- 読者が求めているものを把握して提供する(ユーザーファーストのコンテンツ)
- サイトをモバイル フレンドリーにする(スマホでも使いやすいサイト作り)
- Google がコンテンツを見つけられるようにする(サイトマップの送信)
などなど…基本のテクニックから上級者向けの細かいテクニックまでを網羅しています。
SEOスターターガイドに書いてあることを全て実践すれば検索1位が取れる!という事ではありませんが、ただキーワードを入れただけの文章を書くよりずっと有効な方法と言えるでしょう。
E-A-Tの法則【情報の信頼性】
E-A-Tの法則とは、Googleが発表している「検索品質評価ガイドライン(General Guidelines)」に記載されている、コンテンツの評価基準のことです。
「E-A-T」とは、専門性・権威性・信頼性の頭文字を取ったものです。
- Expertise(専門性)…コンテンツ作成者に専門知識があるか
- Authoritativeness(権威性)…コンテンツ内の情報に権威はあるか
- Trustworthiness (信頼性)…コンテンツは信頼できる情報か
コンテンツには信頼性が必須です。なぜなら、ユーザーは情報の発信者を見た上でそのコンテンツが信頼できるものかを判断するからです。
例えば、どこの誰かわからない人が「がん治療」について語ってたら不安ですよね?「E-A-T」とはそういうことです。
医療や法律のような高度な専門知識を要するコンテンツを作るなら、なおさら確かな情報筋を示せないとユーザーは信用してくれません。むしろ信用を落としてしまうことだってあります。
もちろん医療や法律以外の分野でも、確かな情報筋を示すことはSEO的にも評価が高いです。
この記事では「Google」という確かな情報源をもとに、SEOの知識を皆さんに紹介していますよね。このように「E-A-T」を意識したコンテンツ作りは有効です。
YMYL【生活とお金に関する情報】
YMYLとは、Googleが発表している「検索品質評価ガイドライン(General Guidelines)」に記載されている、コンテンツの評価基準のことです。先述した「E-A-T」とセットで覚えておきたい内容です。
「YMYL」とは「Your Money or Your Life」の略語で、「あなたのお金、あなたの人生」という意味です。検索品質評価ガイドラインには、以下の記載があります。
一部の種類のページまたはトピックは、個人の将来の幸福、健康、経済的安定、または安全性に影響を及ぼす可能性があります。
引用:検索品質評価ガイドライン(General Guidlines)
このようなページを「あなたのお金、あなたの人生」ページ、またはYMYLと呼びます。
このように、個人のお金や健康、ひいては人生に影響を与える可能性のあるコンテンツは、より正確で信頼性のある情報が求められると言うことです。
YMYLジャンルは以下の通りです。
ニュース | 政治・科学・ビジネスなどの重要トピック (エンタメ系はYMYLに分類されない) |
政府情報 | 公的機関の情報 |
財務情報 | 投資・税金・ローン・保険など |
法律情報 | 法律関係の情報など |
医療情報 | 医療上の問題・医薬品・病院など |
ショッピング | ユーザーがオンラインで購入できるウェブページ |
どこの誰ともわからない人が「がんの直し方」を発信していたら怖いですよね…?誰かがそれを信じたらもっと怖い。
そう言った重要情報は、然るべき医療機関や「この情報は医療従事者が発信しています」という根拠がないとダメだよ、と言うことです。
4種類のクエリでユーザーの行動を把握
Googleが示している4種類のクエリをもとにコンテンツを作ることで、ユーザーが求めるコンテンツが検索上位に表示される可能性が高まります。
「クエリ」とはキーワード分類のことで、その分類は以下の4つに分けられます。
- Know(知りたい)
- Go(特定の場所に行きたい)
- Do(行動したい)
- Buy(買いたい)
狙っているキーワードがどの分類に当てはまるかで、作るべきコンテンツの種類も変わってきます。Googleが発表している「4 new moments every marketer should know」に記載されているのは以下の内容。
ユーザーは「Know(知りたい)」「Do(やりたい)」「Go(行きたい)」「Buy(買いたい)」の欲求を、スマホを通して満たしたいと考えている。
つまり、ユーザーはGoogle検索をして自分の希望が満たされるコンテンツを欲しているのです。
例えば、Knowクエリなら「ユーザーが情報収集できるコンテンツ」、Doクエリなら「ユーザーが行動したくなるようなコンテンツ」です。
クエリの重要性についてもう少し詳しく解説した記事があります。もっと深く知りたい人はこちらを参考にしてください。ここで紹介した4種類のクエリをもとにコンテンツを作る方法を、実例とともに紹介しています。(こちらの記事では「DoとBuy」を統合して考えているので、クエリは3種類です。)
記事を見ながらコンテンツ作りができるように設計しているので、クエリの知識がより深まりますよ!
SEOを意識したコンテンツ作成の具体的な方法【5STEPで学ぶ】
SEOを意識したコンテンツ作成の具体的な方法を、以下の5STEPで紹介します。(この記事で紹介するコンテンツ作りは「ライティング」とします)
- SEO対策キーワードを決める
- 競合サイトのコンテンツを分析する
- 調査したキーワード・競合情報をもとに構成を作る
- キーワードを盛り込みながら本文を作る
- チェックしてから本文を公開する
この中でも一番重要な行程は、3番の「調査したキーワード・競合情報をもとに構成を作る」です。
構成作りを間違えたら、SEO対策に成功する確率はググッと低くなります。その理由についても解説していくのでコンテンツ作りの参考にしてください。
SEO対策キーワードを決める【ツールがおすすめ】
まずは、SEO対策するキーワードを決めましょう。
「これから作るコンテンツはどのキーワードで上位表示させたいのか?」を考え、キーワード選定していきます。SEO対策をしたいのに、キーワード選定しないで本文を書くのは全く無意味で時間の無駄です。
キーワード選定する際のポイントはこちら。
- いきなり単一キーワードを狙わない(例:「ブログ」など、1語で形成されるキーワード)
- 複合キーワードから狙う(例:「ブログ 構成 作り方」など、2語以上で形成されるキーワード)
- 最初は検索ボリュームが少ないキーワードから狙う(詳しくは後述)
- サイトに合わせたキーワードを選ぶ(例:脱毛情報を発信するブログなら「脱毛 〇〇 △△」のような、脱毛に関わる複合キーワードから選ぶ)
キーワード選定は、狙いたいキーワードで検索して上位表示された記事を分析するのが定番ですが、ツールを活用する方法もあります。
特に「検索ボリューム」はツールを使わないとわかりません。(ÜberSuggestなど)ツールの使い方は後述するのでチェックしてみてください。
競合サイトのコンテンツを分析する
次に、競合サイトのコンテンツを分析しましょう。
競合サイトとは、現時点で上位表示されているサイトのことです。現時点で上位表示されていると言うことは、SEO対策に成功していると言うこと。参考にしない手はありません。
競合サイトを分析する際のポイントはこちら。
- 上位10サイトの傾向をつかむ
- 「Know-Go-Do-Buy」のどれに当てはまるコンテンツが一番多いか見る
- 4つのクエリで最も多かったスタイルのコンテンツをつくる
- 頻出してくる言葉や内容は自分のコンテンツに盛り込む
参考にする、と聞くと「上位表示されているサイトを丸パクリすればOKじゃないの?」と考える人もいそうですが、当然NGです。
Googleにペナルティを喰らって検索順位を落とされる上、最悪「著作権侵害」として訴訟を起こされる可能性もあるので、他人のコンテンツをパクるのは絶対にNGです。
あくまで「上位表示されているサイトはどんなこと書いてあるんだろう?」と参考にする程度にしましょう。
調査したキーワード・競合情報をもとに構成を作る【重要】
次に、調査したキーワードや競合情報をもとに構成を作りましょう。
はっきり言ってこの工程が一番重要です。ここで失敗するとコンテンツ作りの全てが失敗する、と思っておいてOKです。
構成を作る際のポイントはこちら。
- タイトルと見出しには対策キーワードや関連キーワードを入れる
- 【高<h2><h3><h4>…低】のようにSEO効果が変わる
- 見出しだけで記事の内容がわかるようにする
- 競合サイトに頻出する情報はコンテンツに盛り込む
- +αで、対策キーワードや関連キーワードに関わるオリジナル情報を盛り込む
タイトルや見出しにキーワードを入れることはもちろん、競合サイトの情報も鑑みることも重要です。
すでに上位表示されているサイトはSEO対策に成功しているサイト。それらに頻出してくる情報はユーザーが求めているものと言えます。
更に+αとして、対策キーワードや関連キーワードに準ずるオリジナル情報を盛り込みましょう。それで競合サイトと差をつけられます。
キーワードを盛り込みながら本文を作る
構成ができたら、いよいよ本文の執筆です。
適度にキーワードを盛り込みながら文章を書きましょう。基本の文章の型は「PREP法(プレップ法)」がおすすめです。
PREP法とは簡潔で説得力のある文章を書くための文章術のことで、以下の頭文字をとっています。
- P=Point(結論)「〜である」
- R=Reason(理由)「なぜなら、〜」
- E=Example(具体例)「例えば、〜」
- P=Point(理由と具体例を踏まえた結論)「したがって、〜である」
この文章の書き方に慣れていけば、スムーズに本文を作れますよ!
記事の最後に読者の行動を促すような文言があればなおGOODです。
チェックしてから本文を公開する【チェックなしはダメゼッタイ】
最後に必ず、チェックしてから本文を公開しましょう。ライターなら納品の前段階ですね。
チェックなしで記事を公開するのはリスクがありすぎます。誤字・内容の重複・読みにくさなどなど…公開してからミスに気付いて直すのは良いですが、チェックしていればその可能性も低くなりますよね。二度手間を防止できます。
以下の観点でチェックしましょう。
- 誤字脱字がないか
- コピペチェック(コピペチェックツール:https://ccd.cloud/)
- 箇条書きやリストが使えるところで使えているか
- 漢字が5文字以上連続してないか
- 改行や行間を入れているか
- 音読した時に違和感がないか
- スマホで表示をチェックした時に読みにくくないか
ここらへんを確認していればOKです。
クローラーにコンテンツを収集してもらうための方法
SEOを成功させるためには、ユーザーファーストのコンテンツ作りはもちろん、Googleの検索エンジンにもコンテンツ内容を理解される必要があります。
そのための作業は以下の通りです。
- XMLサイトマップを送信する
- 関連性のあるサイトからリンクを貼る
いずれも、Googleが推奨している方法なので信憑性はバッチリです。では順番に見ていきましょう。
XMLサイトマップを送信する
XMLサイトマップについて、Googleは以下のように定義しています。
サイトマップとは、サイト上のページや動画などのファイルについての情報や、各ファイルの関係を伝えるファイルです。Google などの検索エンジンは、このファイルを読み込んで、より高度なクロールを行います。
引用:サイトマップについて – Search Console ヘルプ
XMLサイトマップの送信は、検索エンジンにサイトの情報を教える作業です。この操作を行うことで検索エンジンがあなたのサイトを見つけやすくなります。
サイトがまだ小さいうちは、記事を更新してもすぐサイトに反映されるわけではありません。
しかしXMLサイトマップの送信を行えば、Googleの検索エンジンがサイトを読み取ってくれる(クロールしてくれる)ので、適切にSEO対策がなされていると判断された場合は検索結果に反映されることがあります。
サイトマップの送信が必要な場合は、サイトが以下の状態であるときです。
サイトのサイズが非常に大きい。
サイトにどこからもリンクされていない、または適切にリンクされていないコンテンツ ページのアーカイブが大量にある。
サイトが新しく、外部からのリンクが少ない。
サイトに動画や画像などのリッチメディア コンテンツが多数含まれている、またはサイトが Google ニュースに表示されている。
引用:サイトマップについて – Search Console ヘルプ
Google search consoleからサイトマップが送信できるので、定期的にやっておきましょう。
関連性のあるサイトからリンクを貼る
関連性のあるサイトに、自分が作ったコンテンツのリンクを貼ってもらうとSEO的に高い効果を得られます。これを「被リンク」と言います。
被リンクについて、Googleは以下のように定義しています。
ページ間のリンクを「投票」と解釈し、どのサイトが他のページから最高の情報源として投票されているかを分析します。この手法なら、新しいサイトが増えるたびに情報源と投票数が増えるため、ウェブが拡大するにつれて効果も高まります。
引用:Googleが掲げる10の真実
Googleの言う通り、被リンクはまさに「投票」のようなものです。
被リンクが貼られるということは、他のページから「このサイトがすごい!」と太鼓判を押されているようなものなので、SEO効果が高まるのは必然なのです。
まだサイトの知名度が低いうちは、SNSなどで拡散してもらうなどしてなるべく自分の記事を人目に触れる状態を作りましょう。
SEO対策のツールおすすめ2選【効率よく調査できるかがカギ】
SEO対策の省力化・精度向上には、ツールの使用をおすすめします。SEO対策をするための代表的な手順は以下の通り。
- 対策キーワードでGoogle検索をかける
- 検索上位のコンテンツを分析する
- 分析内容をもとにコンテンツをつくる
ツールでは、主に上記の「検索上位のコンテンツを分析する」を自動化してくれます。それを上手く使いこなせば、SEO対策の省力化と精度向上が可能です。
結論から言うと、オールマイティな機能を備えているのが「tami-co(タミコ)」です。(機能については後述します)これさえ使っておけば、コンテンツを作るのに必要な情報は十分に得られます。
ですが、ツールはあくまで補助手段として考えておきましょう。
何より大切なのは「ユーザーに役立つ内容か」どうか。ツールで得られたデータを優先するあまり、ユーザーファーストを忘れてしまっては意味がありません。
では、ツールの詳細について詳しく解説していきましょう。
tami-co(タミコ)【関連キーワードなどを2分で抽出】
tami-co(タミコ)は、関連キーワードや競合サイトの情報を一括でCSV出力できるツールです。
使い方は簡単。検索窓に対策キーワードを打ち込み「チケットを消費して分析開始」をクリックするだけ。すると2分後くらいに分析結果がメールで届きます。
分析結果の内容と意味は以下の通り。
検索結果と月間検索ボリューム | 指定したキーワードの月間検索回数 検索上位10サイトのタイトル・URL・文字数 |
ユーザーニーズ | 上位10サイトの中で、関連するキーワードが使われているサイトの数 (頻出しているキーワードがわかる) |
競合の見出し状況 | 上位10サイトの見出しの文章 (h2は何?h3は何?のように) |
特徴的な見出しKWD | 上位10サイトが見出しで使用しているキーワード (見出しで頻出するキーワードがわかる) |
顕在ニーズ (サジェストKWD) | 顕在ニーズとは、自覚している欲求(例:こんなことが知りたい!) (ユーザーの興味に関連するキーワードがリストアップされる) |
潜在ニーズ | 潜在ニーズとは、無自覚な(潜在的な)欲求(例:そうそう、そんなことも知りたかった!) (ユーザーの潜在ニーズに関わるキーワードがリストアップされる) |
これほどの情報量が2分で収集できます。素晴らしい省力化…!!この作業量をこなすなら30分以上はかかるでしょう。
しかし、このツールは基本的に有料です。(1枚700円〜)初回登録限定で、30回分調査できるチケットが付与されるので、それを活用していきましょう。
予算に余裕があるなら有料版を継続してもいいですが、無料版のうちに「ああ、こう言う視点で調査していけばいいのか」と言う感覚を掴むために使うのも良いでしょう。
ÜberSuggest【検索ボリュームが無料でわかる】
ÜberSuggest(ウーバーサジェスト)は検索ボリューム(※)が無料でわかるツールです。
使うタイミングは、構成を作り始める前が多いです。狙ったキーワードにはどれくらいの需要があるのか?を調べる段階で活躍します。
※検索ボリュームとは?
1ヶ月の間に、対象のキーワードで検索された回数。例えば「SEO」の検索ボリュームが「49,500」なら月間で49,500回検索されているキーワードと言える。
検索ボリュームが大きいキーワード(ビッグワード)は、競合サイトが強く(大手メディアなど)高品質なコンテンツを作っても上位表示が難しい。
一方、検索ボリュームが小さいキーワード(ロングテールワード)は比較的検索上位を狙いやすい。
サイトのアクセスがまだ集まっていない段階ならロングテールキーワードを狙っていくのが望ましい。
以下は、UberSuggestの操作画面です。下記は「SEO」というキーワードが1ヶ月でどれくらい検索されているか?を示すデータです。
SEOの検索ボリュームは「49,500」とかなり大きく、立派なビッグワードです。例えば立ち上げたばかりのサイトがいきなり「SEO」で上位表示を狙うのはハッキリ言って無謀です。
なので、検索ボリューム「100以下」くらいのキーワードから狙っていくのがおすすめです。例えば以下のとおり。「SEO対策 方法 無料」だと検索ボリュームは10。これだとコンテンツ次第では十分に上位表示を狙えます。
検索ボリュームを見たい!と言う場合はUberSuggestを使うと良いでしょう。
SEO対策の基本を身に付けられるおすすめ本3選
SEOやライティング知識がゼロの状態から学ぶのであれば、この方法がおすすめです。私が実際に読んで勉強になった本を3つほど紹介します。
いずれも2,000円前後で購入できますが、クラウドソーシングなどでWebライティング案件を数件受注すれば購入代金は回収できます。まずは購入してみて、学習しつつ記事を書いていくのが良いでしょう。
【第1位】沈黙のWebライティング
私が一番おすすめしたい本は「沈黙のWebライティング」です。
なんとこちら、漫画形式でSEOの基礎を学べる数少ない書籍。一番最初に購入するならこれ一択です。
【第2位】 新しい文章力の教室
「新しい文章力の教室」では、その名の通り文章力を基礎から鍛えるためのノウハウを学べます。
- 文章の構成の作りかた
- 文章のチェックの方法
- 読者に伝わりやすくするためにはどうすべきか
- 読んでもらうための工夫例
…など、これ一冊あれば「文章の書き方」を十分に理解できます。私も読み進めていくうちに目からウロコの内容ばかりで驚きました。
【第3位】 最新のGoogle対策! これからのSEO Webライティング本格講座
「最新のGoogle対策! これからのSEO Webライティング本格講座」は、少し中級者向けの内容です。
この本で提唱しているのは、SEOで勝ち上がっていくには「2つのライティング手法」が必要であること。
- ユーザー(人間)に伝わるライティング
- ロボット(検索エンジン)に伝わるライティング
これは、この記事でも解説した通りですね。本当に検索上位を目指していくのならキーワードを盛り込んでいくだけのSEOライティングだけでは足りないのです。
そこで、検索エンジンにも伝わるライティングを学べるのがこの書籍です。
SEOで上位表示されるコンテンツは、ユーザーニーズを満たし検索エンジンに理解されるものである【まとめ】
では、本記事のまとめになります。
SEO対策に成功して上位表示されるコンテンツは、ズバリ「ユーザーニーズを満たした上で検索エンジンに理解されるもの」です。どちらかが欠けていたら上位表示は難しいのです。
SEO対策は、大きく2種類の対策に分かれます。
- ユーザーの検索意図を捉えたコンテンツを作る=ユーザー(人間)への対策
- 検索エンジンにコンテンツを見つけてもらうための対策
SEO初心者は特に「対策キーワードを適度に盛り込めばOK」「検索上位のコンテンツ+αを作ればOK」と思っている方は多いはずです。確かにそれだけでも検索上位は狙えますが、それだとまだまだ不十分です。
Google検索で安定的に上位を狙うなら、以下について更に力を入れていきましょう。
- 構成を作るときは、キーワード・競合記事をよく分析する(ツールを使うとより効果的)
- クローラーにコンテンツを収集してもらう作業をする(XMLサイトマップの送信など)
特に構成は、ユーザーが欲しい情報を「的確に・過不足なく」伝えるために重要な工程です。ここで詰めが甘いとSEO対策は失敗すると言っても過言ではありません。
まだ調査に慣れていない段階は、SEO対策ツールに手を借りるのも良いでしょう。特に初心者におすすめしたいSEO対策ツールは「tami-co(タミコ)」です。
本来は有料のツールですが、初回登録の特典として30回分調査できるチケットが付与されます。この記事で紹介した方法を参考に活用しつつ、コンテンツ作成に役立てましょう!
XMLサイトマップの送信やURLの最適化は、正直ユーザーから見たらやってもやらなくても良い作業です。なぜなら、見た目にはわからないですから。
ですが、この工程を省いてしまうとGoogleの検索エンジンにいつまで経ってもクロールされず、いくら優秀なコンテンツでも上位表示されない可能性があります。最初は慣れない作業で戸惑うかもしれませんが、根気よくやっていきましょう。
SEO対策は突き詰めていくと奥が深いですが「私たちはこういうコンテンツを評価するよ!」と言った評価基準は、Googleが教えてくれています。それに沿ってコンテンツを作っていけば、自ずとSEO対策の成功確率は上がるのです。
サイト運営者、ブロガー、Webライターの皆様はぜひこの記事を参考にして、ユーザーのためになるコンテンツを作り続けていきましょう!
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