おばんです。ライター兼ブロガーの「さと」です。
ブログを書き始めても、つい集中力が切れてしまう。
集中できる時とできない時のムラがある。
限られた時間を有効活用したい。
こんな悩みを抱えたことはありませんか?今回は、そんな疑問に答えます。
この記事では、集中力が続かなくなる原因を科学的視点から解説し、適切に集中力を保つ方法を紹介します。
ぜひこの記事を参考にして、ブログ記事執筆における作業効率を向上させましょう!
ブログを書くときの集中力を下げる5つの原因
では、ブログ記事執筆の効率を下げる原因とは一体何なのでしょうか。科学的視点から見られた「ブログ記事執筆の効率を下げる原因」は、以下の5点です。
- マルチタスク
- スマホを視界に置く
- メール・SNSチェック
- 作業中に音楽を聞く
- 決まった時間で仕事しない
これらの項目に心当たりがある人も多いのではないでしょうか。かつての私はこのほとんどが当てはまっていました…中には「集中力が上がるよ!」と言われていたものも存在します。
つまり、高い集中力で記事執筆をこなしていくためには上記5つの項目の「逆」を行けばいいのです。
ここでは、ブログ記事執筆の効率を下げている根拠を科学的視点で解説していくと同時に、集中力を高める方法を解説します。
マルチタスクは効率が悪い【集中力も落ちる】
マルチタスクと、一点集中。どのように仕事を進めたら効率よく終わるのでしょうか。
答えは、圧倒的に一点集中です。
「えっ、同時に色々な仕事進めたほうが早く終わらないの?!」と驚く方もいると思いますが、事実なんです。
様々な仕事を並行して進めるマルチタスクは、一見効率が良く思えますが、実は真逆で、仕事効率を大幅に減少させる原因になります。
そもそも人間の脳はマルチタスクが苦手で、複数のことを同時に進められるようにできていません。マルチタスクをしている状態は、マルチタスクをしていると”思い込んでいる”に過ぎないのです。
マルチタスク中は、ストレス物質であるコルチゾール(※)が過剰に分泌されて、脳にダメージを与えます。
「コルチゾール」についての説明は以下です。
コルチゾールは、副腎皮質から分泌されるホルモンの一つです。ストレスを受けた時に分泌が増えることから「ストレスホルモン」とも呼ばれています。
コルチゾールの分泌は朝が最も高く、夜には低くなり、生体の一日の活動リズムを整えると言われています。過剰なストレスなどでこの活動リズムが壊れてコルチゾールの分泌が慢性的に高くなると、うつ病、不眠症などの精神疾患、生活習慣病などのストレス関連疾患が疑われると言えます。
引用:ヤクルト中央研究所-健康用語の基礎知識
例えば、A・B・Cという3つの仕事があったら、同時に3つの仕事を進めるより、「Aが終わったらB、終わったらC」と言うように一つずつ仕事を進めるほうが良いのです。
- 圧倒的に仕事に集中できて
- 成果物の質も良くなり
- 仕事が終わるのも早くなる
このことから「一点集中」で仕事を進めるほうが、複数の仕事を同時に進める「マルチタスク」より優れていることがわかります。
スマホを視界に置かない【音も聞こえなくする】
LINEやメールのチェックでよく使うスマホ。作業中にスマホを見たら集中力が途切れることはなんとなくわかりそうですが、
なんと「スマホが視界に存在する」だけでも、集中力を低下させる原因になることが、テキサス大学の研究で明らかになっています。
テキサス大学が、スマホユーザー800人を対象に「スマートフォンが視界にあることで、人間の集中力にどのような影響を与えるのか」を調査した結果、スマホが近くにあるだけで脳の処理機能の一部が使われて、仕事のパフォーマンスが下がるという事実が判明しました。
たとえ急ぎでやらなければならないタスクがあったとしても、です。
実は私も心あたりがあって、スマホを近くに置いていたとしても、通知が来た時に画面のスリープモードが解除されますよね。そうなると目線がスマホの方に行ってしまいます。その結果、仕事の流れがストップしてしまったりもしました。
ガッツリスマホを操作しなくても、仕事の流れが止まるだけで大きな時間のロスになっていたことがわかりました。
これらの事実から、ブログ記事執筆に集中できない!と嘆いている皆さまは、スマホを視界から遠ざけて、音も聞こえないようにしましょう。
そうすると、集中力の持続につながるかもしれませんよ。
メール・SNSのチェック【2.8秒の邪魔は20分の損?!】
メールやSNSのチェックも、ついやってしまいがちな行為。先ほど解説した「スマホの存在による仕事パフォーマンスの低下」のように、仕事のリズムを崩す行為になります。
ブリティッシュコロンビア大学の研究によると、メールを確認する回数が多くなるほどストレスが多くなることが判明しています。
メールをチェックする習慣が根付いているビジネスマンにとっては、驚きの事実ではないでしょうか。
ストレスが大きくなる原因は、「スマホチェック」の時に解説した「マルチタスク」の状態が原因であると考えられます。
例えば、メールやSNSの通知が来たら、それまでの仕事をストップして通知をチェックする。まさにこの行為が「マルチタスク」なんです。
夜9時に寝て、早朝3時に起床して勉強をしましょう。
夜は、「楽しいテレビ」「友だちからの連絡、メール」「家族との会話」といった集中力を削ぐものが多い。
逆に朝3時からだと、テレビはない、メールないし、家族起きてないし、家の外は静けさがあるので、集中する環境としては完璧である。— 超一流大学への軌跡 (@myoze5451) September 18, 2019
人間は、たった「2.8秒」の邪魔が入ることで集中力が途切れると言われています。さらに、集中力が途切れたあとに、もとの集中力に戻すまでに「20分」もの時間がかかります。
いちいち通知の内容を開いてたら、2.8秒なんて当たり前に過ぎ去ってしまいますよね。
たった2.8秒のために、「428倍」である20分もの時間を台無しにするなんて、馬鹿らしくありませんか?
そう考えると、メールチェック・SNSチェックがいかに生産性を下げるかがわかります。何か集中してやらなければならないこと(勉強・記事執筆など)がある場合は、メールチェックやSNSチェックは控えましょう。
作業中に音楽を聴くと逆効果【作業用BGMの嘘】
YouTubeなどでは、「作業用BGM」と銘打った動画があふれていますよね。勉強中や、ブログ記事執筆などに利用したことがある方もいるのではないでしょうか。
ですが、「作業中に音楽を聴くのはかえって逆効果で、集中力が削がれる」ということが、研究によって明らかになっています。
これも、今までの常識が覆るような話ですよね…好きな音楽を聴いていれば気分が高揚して集中できそうですが。では、作業中に音楽を聴くと集中力が削がれる理由はいったいなんなのでしょうか。(勘がいい方はもうお気づきかもしれませんが…)
そう、「マルチタスク」状態です。
先ほども解説したように、
作業中に音楽を聴くことで、「音楽を聴く」という行為に脳のリソースが使用されます。
本当は「文章を書く」ことだけに脳のリソースを割ければいいのですが、音楽を聴くことで、そうはいかなくなってしまいます。
これが、音楽を聴くことによる集中力低下の原因です。
ポモドーロテクニック【25分集中→休憩5分のサイクル】
集中力を高める方法として、注目されている「ポモドーロ・テクニック」。
ポモドーロ・テクニックとは、「集中」と「休憩」を繰り返して時間を管理するテクニックのことを言います。
【ポモドーロテクニックの方法】
・集中25分→休憩5分のサイクルを4回ほど行う。
・15~30分の大きな休憩を行う。
上記のサイクルを繰り返すことで、集中力を持続させることができると言われています。
ポモドーロ・テクニックはイタリア人のエンジニアであるフランチェスコ・シリロ氏が考案した方法で、実践した人からは「集中できまくる」「達成感がある」と、話題のテクニックです。
25分集中して5分休む
のセットを繰り返す
「ポモドーロテクニック」が
ホントのホントにスゴい。
PC作業にこれを取り入れてから
めちゃくちゃ作業捗ってます。
・集中できまくる
・メリハリつきまくる
・達成感ある
・スゴい
・スゴい
・もうスゴい
フリーランスの方には
特におすすめです。 pic.twitter.com/N2tsylmTCy— ばっしー@福岡ライター (@bashi_86) September 15, 2019
〈学習方法〉
初めて知った、ポモドーロテクニック。25分勉強して、5分休憩するサイクルを繰り返す。25分なんて短すぎて大丈夫か?と半信半疑になりながら実行したら、めっちゃ良い。5分休憩早く終われ、って学習欲が噴水みたいに溢れ出そうになってる。#techexpert— もろこし@プログラミング学習中 (@334ckAo7tevDizT) September 14, 2019
余談ですが、「ポモドーロ」とは、トマトの意味です。フランチェスコ・シリロ氏がトマト型のクッキングタイマーで時間を測っていたことから、この名がついたそうです。
そもそも人間は、長い時間集中することが苦手な生き物です。皆さんも学生時代に2時間も3時間も休憩せずにぶっとおしで勉強した経験があるかと思いますが、それって実は「効率の悪い勉強法」なんです。
一度に長時間作業するのではなく、こまめに休憩を挟みながら勉強することで集中力を持続させるのが「ポモドーロテクニック」の特徴です。
ポモドーロテクニックを行う際には、いくつか注意点があります。
【ポモドーロテクニックの注意点】
・マルチタスクをしない。
・5分休憩のときは、仕事のリズムが調子良くても”必ず休む”。
・5分休憩のときは、頭を使うことは避けた方が良い(スマホはNG。ストレッチなどがおすすめ)
マルチタスクについては、先ほども解説した通り。せっかく「25分」という決められた時間があるのに、マルチタスクで仕事を非効率化してしまっては意味がありません。「一点集中」で、一つのタスクをこなしましょう。
また、このテクニックにおいては「休憩をとる」ことも重要です。仕事のリズムがよくなってきた時にアラームがなると「ああ、このまま仕事続けたい!」と思うかもしれませんが、ここはグッとこらえて休憩を取りましょう。
なぜなら「もっとやりたいことあるのに!」という状態で仕事をやめると「物足りなさ」を感じてしまい、次の作業に取り掛かりやすくなるためです。つまり「仕事をしたい!」と脳が認識するのです。次の25分間を有意義なものにするためにも「5分休憩」は欠かさず取りましょう。
さらに、この「5分休憩」で気をつけておきたいことがもう一つ。それは「休憩中に頭を使うことはしない」ということ。例えば、スマホ・メールチェック・テレビなどの情報を得る行動が「頭を使うこと」に当たります。
5分休憩は、あくまで「脳の休憩」のために行うので、上記の行動をしてしまうと休憩の意味がありません。むしろ仕事しているようなものです。おすすめの休憩方法は「ストレッチを行う」「瞑想する」「家事をする」など。私はこの5分間に家事を行っています。休憩もできて家事もできるとは、一石二鳥ですね!
また、ポモドーロテクニックについて詳しく書いた書籍がこちらになります。
人間の集中力は、何時間も続くものではありません。1時間も2時間もかけて勉強や仕事をするよりも、短期集中で時間を決めてする方が効率が良いこともあるのです。
ぜひ、最強の時間管理術「ポモドーロ・テクニック」を実践してみてください!
ブログ執筆で集中力を持続させる方法まとめ
- ブログを書き始めても、つい集中力が切れてしまう。
- 集中できる時とできない時のムラがある。
- 限られた時間を有効活用したい。
この記事では、こんな悩みを抱えている人のために「集中力」を持続させる5つの方法を解説しました。最後にまとめると以下の通り。
- マルチタスクをやめて「一つのことに集中する」
- スマホを視界に置かない
- メール・SNSチェックをしない
- 作業中に音楽を聞かない
- ポモドーロ・テクニックを活用する
今までの自分の常識が覆るような事実もあって、新たな発見があった人もいるのではないでしょうか。
今回紹介した事実の数々は、大学などの研究機関で100〜1,000人以上の人を対象に調査を行い分析したものや、多くの人に認められているものなので、間違いなく試してみる価値はあります。ぜひ自分で試した上で、自分のライフスタイルに合った方法を見つけてもらえたらと思います。
ぜひこの記事を参考にして、ブログ記事執筆における作業効率を向上させましょう!
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