こんにちは。ブロガーでライターの「さと」です。
ブログ記事を書いている途中に、こんな現象に陥ることはありませんか?
「文章を読み返していたら、最初に伝えようとしてたことと違う!」
「クライアントから、テーマがブレてて何を言いたいのかわからない。と言われた!悔しい!」
完全に趣味でブログを書いているならいいかもしれませんが、ライターやブロガーとして利益を追求して文章を生み出すのならば、人に伝わらない文章は何の価値もありません。
この記事では、文章内でテーマがブレる原因を解説しつつ、記事に一貫性を持たせることでユーザーに刺さる文章のつくり方を解説します。
私がライターとして活動する中で、様々なクライアント様から教わったテクニックを惜しみなく公開します。
ブロガー・ライターとしてステップアップしたい方は必見です。
なぜ記事のテーマがブレるのか?
なぜ、そもそも記事のテーマがブレるのでしょうか?原因は以下の通り。
- はじめに結論を決めていない
- 記事が完成した後、見返していない
- 書くべきこと・書きたいことが混ざっている
順に解説します。
【最重要】最初に、結論を決めていないから
結論がわからない文章は何を伝えたいのか分かりません。そのような文章は、ユーザーにとって不快でしかありません。
最初から結論を決めないことによる弊害は2つあります。
- せっかく来てくれたユーザーをガッカリさせ、離脱させてしまう
- 文章を書いている最中に「あれ?自分、何について書いているんだっけ?」となり記事のテーマが途中でブレる
ユーザーをガッカリさせ、離脱させてしまう
悩みを解決することを目的として記事を書く場合は、結論から書くのが基本中の基本です。
情報を欲するユーザーは、悩みを解決するために検索機能を利用します。「これだ!」と思って見つけた情報が、テーマから外れた余談ばかり並べて結論がすぐわからないものだとイライラしませんか?
ユーザーにとっては、「悩みの解決策」以外は全て「無駄な情報」であり余談です。
「悩んでいる人に向けて有益な情報を発信する」という目的からブレてしまっては、ユーザーの満足度は大きく下がります。
きっと皆さんも、そのようなコンテンツを見つけたら、ガッカリしてそのサイトを見るのをやめる(離脱する)ことでしょう。
悩みの解決策を紹介する記事なら、結論を最初に持ってきた上で、テーマに関連しないような無駄な情報はなるべく書かないことが重要です。
書いている側も、何についての文章か分からなくなる
最初から結論を決めずに文章を執筆することによる弊害の2つ目は、書いている途中に何についての文章か分からなくなる、といった現象が起こるリスクがあることです。
記事前半では最初に伝えようとしていたことが明確だけど後半になるにつれて話が脱線していき、記事のテーマがブレていることに「文章が完成していざ読み返したときに気づく」なんてことも。
そうなってしまったら記事全体に一貫性がなくなりますし、頑張って記事を書いた時間も無駄になるというもの。記事の最初に結論を書かないことで、そんな悲しい事態にもなりうるのです。
見返していないから
記事が完成した後、公開する前にやらなければならないことがあります。それは「見返す」作業です。
苦労して書いた記事、時間をかけて執筆して、完成したときの喜びは大きいですよね。
完成した勢いで、そのまま記事を公開してしまいたくなる感情は誰しもが経験したことがあると思います。
ですが最後に読み返してチェックを行わずに公開すると何が起きるでしょうか?想像に難くないと思います。例えば以下の通り。
- 誤字脱字が発生する
- 事実とは違う情報が載っている
- 記事内で矛盾が発生する
- 記事内のテーマがぶれる
このようなことが発生すると修正をする手間がかかりますし、何より記事を見たユーザーが不審に思い、サイトから離れてしまいます。
せっかく見に来てくれたユーザーが離れてしまってはもったいないです。そんなことを防ぐためにも事前のチェックは怠らないようにしましょう。
記事チェックの方法については、以下の記事で解説しています。気になる方は参考にしてみてください。
書くべきこと・書きたいことが混ざっているから
書くべきことと、書きたいことが混ざることによって記事のテーマがブレることがあります。
ブログを書いていると、たまにノってきてしまい自分の余談ばかり書いてしまうこと、ありませんか?それがここでいう「書きたいこと」です。
反対に、ユーザーが真に求めている情報が「書くべきこと」です。
ユーザーからしたら書くべきことさえ書いてあれば事足りますし、余談ばかり書いてあったら「無駄なことはいいから早く本題に入れよ!」となってしまいます。
書きたいことがあるなら、あくまで書くべきことをメインにした上で書きましょう。
記事のテーマをブレないようにするためには?
では、記事のテーマがブレないようにするために必要な対策を紹介していきます。
- 先に見出しを作る
- 自分以外にチェックしてもらう
- そもそも、ぱっと見で読みやすいか?
- セルフチェックする
順に解説します。
1.先に見出しを作る
先に見出しを作ってから本文を書くことで、記事を書いている途中の迷子(何について書いているかわからない状態)を防げるため、記事のテーマに一貫性を持たせることができます。
例えば、書いてる途中に「あとは何について書けばいいかな~」などと迷うこともなくなります。
見出しは、以下の手順で作成します。
- ①結論(記事の結論、ゴールを示す)
- ②理由(結論の理由を示す)
- ③具体例(理由をわかりやすくするために例を示す)
- ④結論(①~③を踏まえてもう一度記事の結論を示す。読者に再認識してもらう)
これだけだとピンとこないかと思うので、以下に見出しの作成例を示します。「車を売りたい人向けに、おすすめの車買取専門店を紹介する記事」という設定で見出しを作りました。
参考までにどうぞ。
【見出し作成例】
<h2>車を買い取ってもらうなら「車買取専門店」がおすすめ!<h2>…①結論
<h2>車買取専門店がおすすめな理由<h2>…②理由
・買取金額の高さやスタッフの対応力などを比較した表を作る
<h3>理由①<h3>
<h3>理由②<h3>
<h2>車買取シミュレーション<h2>…③具体例
・車種別の買取金額相場を比較した表を作る
<h3>軽自動車の場合<h3>
<h3>乗用車の場合<h3>
<h3>大型車の場合<h3>
<h2>おすすめの車買取専門店はこちら!<h2>…④結論
<h3>軽自動車ならA店!<h3>
<h3>乗用車ならB店!<h3>
<h3>大型車ならC店!<h3>
<h2>まとめ<h2>
このように見出しを並べていくと、記事のテーマに一貫性を持たせることができます。また、記事を書いている途中に迷子になることがないので安心です。記事のテーマをブレないようにするために、最初にやるべきは「見出しを作る」ことです。
2.自分以外にチェックしてもらう
本文を書いたら、自分以外の人にチェックしてもらいましょう。
なぜ自分以外の人にチェックしてもらうのかというと、記事を書いた人がチェックするとどうしても「間違ってることはない」と先入観を持って見てしまうからです。
また、解説系の記事なら「これくらいならわかるだろう」という思い込みが働くので、専門用語が多かったり、説明不足だったりと読者目線で記事を書けていないのに気づけないことがあります。
そういった事態を防ぐためにも、文章を書くのに慣れるまでは、自分以外にチェックしてもらうのもアリです。
とはいえ、いつでもどこでも自分の文章を確認してくれる人がいるわけではないはずなので、”できれば”でOKです。
3.そもそも、ぱっと見でで読みやすいか?
皆さんに質問です。ぱっと画面を見たときに、改行もなく漢字だらけの真っ黒な文章を見たとします。
あなたは読む気になるでしょうか?
なるわけがないですよね。テーマと外れているかどうか以前にぱっと見た時の文章の見た目が悪いと、ユーザーはすぐサイトを閉じてしまいます。
自分の文章が下記に当てはまってないか、まず確認しましょう。
- 漢字だらけで真っ黒ではないか
- 改行のない文章になっていないか
- 読んでいて不自然な言い回しはないか
- 専門用語だらけではないか
チェックした結果、これらに当てはまっていれば直ちに修正しましょう。
4.セルフチェック
自分以外の人にチェックしてもらうのもいいですが、当然セルフチェックもできるようになりましょう。執筆業を行うなら必須です。
よっしゃできたー!と思ってなにも確認せずに記事を公開したりクライアントに提出したりすると、単純な誤字脱字があったり、テーマから脱線した内容が書かれていたりと、何かとミスの多い雑な記事になってしまいます。
セルフチェックの観点については、以下の記事をご覧ください。
ユーザーの検索意図を的確に捉えることも大事。
ユーザーの検索意図を的確に捉えられていないことも、記事のテーマがブレる原因になります。
例えば、「ガリバーで車を売りたい」と考えている人に対して「車を売る方法は、ディーラー・中古車買取・個人売買の3つがあります!」と解説するのはなんだか今更感がありませんか?これはユーザーの検索意図を捉えられていないことになります。
つまり逆に言えばユーザーの検索意図(興味関心のレベル)を的確に捉えたライティングができれば、自ずとユーザーに刺さる記事が書けるようになるのです。
狙うキーワードにより、読者の興味関心レベルが変わる。
狙うキーワードによって、想定する読者の興味関心のレベルが変わります。
例えば、「車を売りたい」と考えている人がいたとしましょう。車を売りたいと考えている人は以下のようなキーワードで検索をかけると思います。
- 車 売り方
- 車買取サービス おすすめ
- ガリバー 資料請求
ですが「車を売りたい」という共通の意図があっても、上記3つのキーワードを入力するユーザーの検索意図はそれぞれ異なります。
ユーザーが入力する検索キーワードの例 | 想定される検索意図(興味関心レベル) |
「車 売り方」 | 車の売り方にはどのようなものがあるか |
「車買取サービス おすすめ」 | 車の売り方はある程度知っている上で車買取サービスでの売却を考えていて、複数あるサービスの中でもおすすめのサービスを知りたい |
「ガリバー 資料請求」 | もうガリバーで車を売ることを決めていて、あとは資料請求するだけ |
このように「車を売る」という意図があってもキーワードが違えばユーザーの検索意図も大きく異なります。
例えば「車買取サービス おすすめ」のキーワードを狙って記事を作る場合の良い例・悪い例はこちら。
良い例 | 複数ある車買取サービスのメリット・デメリットを比較した上で、おすすめの車買取サービスを紹介する記事 |
悪い例 | 「車の売り方は3通りあります!」というように車の売り方を網羅的に紹介した記事 |
良い例だと、キーワードに対するテーマ設定も適切であり、ユーザーの検索意図も捉えられているのでOKです。
しかし悪い例だと、ユーザーからすれば「いや、欲しいのはこの情報じゃねえよ」と思われるのが目に見えます。
テーマがブレない、ユーザーに伝わる文章を作るためには検索意図の把握も必須です。
記事のテーマに一貫性を持たせることで、ユーザーに刺さるコンテンツになる。
この記事では、文章内でテーマがブレる原因と記事のテーマに一貫性を持たせつつユーザーに刺さる文章を作る方法を解説しました。
また、ユーザーの検索意図を捉えることもテーマに一貫性を保たせるためには重要であることがわかりました。
文章は読まれることで始めて意味を成します。
せっかく自分が書いた文章を見つけてもらったのですから、最後まで読んでもらいたいですよね。また、アフィリエイトなどを成功させるためにも、「テーマの一貫性」と「検索意図の把握」はかなり重要なものになります。
ぜひこの記事を参考にして頂き、ユーザーに刺さるコンテンツを作りましょう!
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