せどりをやってみてわかったこと〜私がせどりをやめた理由

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元せどらーのOです。私が「せどり」をはじめて、そして「せどり」をやめるまでの流れを簡潔に記しておきます。これから「せどり」を始める方はご参考に。

せどりを始めた理由

「給料も上がらないし貯金も増えない、あと毎月あと3万円自由に使えるお金があれば人生楽しいだろうな」と思ったのが副業を始めたいと思ったきっかけです。

とはいえ、特技もセールスポイントもない私にとって、毎月3万円収入を増やすのも至難の技。そんな時にインターネットを検索していて見つけたのが、せどりという副業でした。

サラリーマンとして働いていて、「自分でモノを売って稼ぎたいなぁ」と思うことがあったというのもきっかけの一つです。

毎月決まった給料が受け取れるという安定性も魅力的ですが、

  • 安く仕入れて高く売る
  • 売れば売っただけ儲かる

こんな単純明快さに憧れたわけです。

結論から言ってしまうと、私はせどりはやめてしまいました。

労力の割に儲からないとすぐに気がついたからです。

でも「儲からないなぁ」と思いながらも、それでも1年間は続けていました。

今回は私がせどりをやめてしまった理由と、それでも1年続けた理由について綴っていきたいと思います。

これからせどりを始めようと思っている方の参考になれば幸いです。

せどりって簡単!?

せどりについて調べて見ると、非常にシンプル。

「古本を安く買ってきて、Amazonで高く売るだけ」

「BOOK OFFのような大型古本屋さんはバイトでも買取をできるようにするため、本の人気などは関係なく、ジャンル別に一括で買い取っている。だから高く転売できるお宝本が隠されている!」

これがせどりの極論です。

読めば読むほど「これなら自分にできそうじゃん」と思えてくるから不思議です。

実際、せどりで検索すると、

「自分は今月これだけ稼げました!」

という成功体験がたくさんあり、めちゃくちゃ簡単そうに見えるんですね。

BOOK OFFで本を売ったことがある人ならわかると思うんですが、あの一括買取を経験してしまうと、そこに商売チャンスがある気がしてなりません。

せどりを実際にやってみてわかったこと

そんな感じでせどりを実際にやってみたんですが、すぐに大きな壁にぶち当たります。

当時感じたことをそのまま書き殴っていきたいと思います

ライバルがとにかく多い

自分がせどりを始めて気がついたのですが、同業者がとにかく多いです。

これ、本当にやってみないとわからない。

こんなにいたのか!?と愕然とします。

基本的にせどりは100円本コーナーをテリトリーにして検索するのですが、どこのBOOK OFFに行っても必ず2、3人はいます。

  • 足元にカゴ
  • ずっと100円コーナー
  • スマートフォン片手に本の裏表紙を見ている

こんな特徴のお客がいたら、それは間違いなく同業者です。

ところがこの特徴に当てはまらないせどりもいます。

  • バーコードリーダーを片手に、100円コーナーの本を片っ端からスキャンしている

こんな強者もいるんです。

Amazonで本を検索する時には ISBNコードと呼ばれる本の裏表紙に印刷された13桁の番号を入力するのですが、これを手でポチポチ入力するのではなく、バーコードリーダーで一気にスキャンしてしまおう、というのです。

想像するまでもありませんが、バーコードリーダーを使って検索すると、検索スピードが100倍くらい違う印象です。

バーコードリーダーを使って検索するいわゆる「プロ」の人たちは、お店がオープンすると同時にお店に流れ込み、片っ端からサーチしていきます。

一気にサーチしてめぼしいものは全て買って帰った後の本棚には、Amazon的には価値のない本(いわゆる1円本、10円本)ばかり。

収穫が終わった後の畑を掘ったって、お宝本が出てくるわけがありません。

高い本=売れる本ではない

せどりをやっていて高く転売できそうな本を見つけるとテンションがぶち上がります。

例えば、Amazonで2500円くらいのプライスがついている本ですね。

ホクホクとして仕入れるわけですが、ここに大きな落とし穴が。

そう、仕入れた本が必ずしも売れるというわけではないんです。

商売は仕入れたものが売れて初めて成立します。

でもせどり初心者は、「高いプライスがついている=高く売れる!=儲かる」という思考回路になってしまい、不良在庫を抱えることになってしまうんです。

新しい版が出版されると古い版は価値がなくなる

せどりで人気がある本、高く売れる本は、小説ではなく専門書です。

そして専門書というのは、常にアップデートされて新しくなります。

専門書の場合、新しい版が出ると古い版は一気に価値がなくなります。

それはそうですよね。

専門書を使って勉強しようというモチベーションが高い人は、あえて古い情報を欲しがるはずがないからです。

せどりを続けていると、時々1500円くらいの価値がある専門書を見つけることができます。

しかも人気ランキングも悪くなく、定期的に売れている雰囲気もある。

でも専門書というのはすぐに売れるわけではありません。

売り時を逃して在庫にしていると、ある日突然改訂版が出版され一気に1円本に成り下がってしまう。

こんなことはしょっちゅうです。

Amazon内の価格競争が激しい

価値がある本を見つけてAmazonのサイトにアップすると、その瞬間から価格競争が始まります。

同じ状態の本であれば1円でも安く買いたいのが買う側の心理ですから、最安値より1円安い価格設定をして出品するわけですが、次にその在庫を検索した時にはすでに最安値ではなくなっています。

というのも、世間にはAmazon出品価格を自動的に最安値に調整するソフトが出回っているんですね。

このおかげで完全にいたちごっこです。

こちらが最安値をつけるとすぐに自動で最安値、こちらがそれに気がついてまた値段を下げると、さらに向こうも値段を下げてくるという塩梅です。

これを延々と繰り返すと出品価格はどんどん下がっていくので、利益がどんどんなくなります。

手間賃も含めてもろもろ計算すると赤字?

運よく仕入れた価格以上で売れると儲けたような気分になりますが、そんな簡単な話ではありません。そこから、

  • 梱包をする
  • 運送業者へ持っていく

という作業があります。

梱包をする

丁寧に梱包しないとAmazon内での評価が下がります。

評価が下がると今後の売り上げにも影響するため、できるだけ丁寧な梱包をします。

本なんて封筒に入れて送るだけと思っていましたが、雨が降っても濡れないようにビニール袋に入れり、衝撃でダメージを受けないように緩衝剤で包んだり。

もちろん、封筒もビニール袋も梱包材もタダではありません。

丁寧に梱包するほど、どんどん利益は減っていきます。

運送業者に持っていく

配送料金を支払っても利益が出るように計算して出品しますが、配送業者に持っていく手間もあります。

家の近所に配送業者があればまだ良いですが、わざわざ持っていく手間を考えると、「なんだかなぁ」と思います。

まとめて何冊も出荷できればいいのですが、個人レベルでやっているせどりなんて、週に1冊売れればいいところですから、とても効率が悪いんですよね。

自分の人件費はタダ!と割り切れればいいのかもしれませんが、商売である以上シビアに考えたいですよね。

仕入れるためのガソリン代や仕入れに使う時間はもちろん持ち出しですし、トータルで考えると決して割りの良い仕事とはいえないと感じました。

こんな感じで、せどりには表立っては紹介されないいろいろなデメリットがあります。

実際にやってみないとわからない大変さですね。話を聞くのとやってみるのとでは全く違います。

そんな中でもやっていて良かったと思ったこと

実際にやってみて、もはや新規参入者が簡単に稼げる世界ではないということがわかりましたが、それでも楽しい瞬間はありました。

印象に残った出来事を紹介したいと思います。

時々起こる奇蹟

ひと夏…。―綾瀬はるか写真集 (日本語) 大型本 – 2002/12/1

ある日、フラッとよったBOOK OFFで写真集のワゴンセールをやってました。そこで見つけたのがこの写真集です。

100円本に限界を感じていた私は、女性アイドルの写真集のせどりもやっていたんですが、この写真集、なんと250円で販売されていたんです!!

当時、Amazonでの販売相場は8000円、買ってそのまま車の中で出品手続きを完了、そのまま30分運転して自宅に帰ると、もう売れていました!!

配送料金や手数料を考えても7000円以上の儲け!

「せどりやってて良かった!!」めちゃくちゃテンションが上がりましたね!

また、こんなこともありました。

警察署長論・警察署各課長論 (日本語) 単行本 – 1997/12/1

これは100円コーナーで見つけた本です。

「こんな本、誰が読むんだ?」と思いつつとりあえず仕入れたのですが、5000円で販売することができました。

これは綾瀬はるかさんの写真集とは違い、8ヶ月在庫になってましたが・・

これほどの大ホームランは滅多にないですが、せどりを続けているとチョコチョコとこういう経験をすることができます。

こういうことがあると、もう少し続けてみようかなぁなんて思っちゃうんですよね!

最後に

せどりは簡単に参入することができますし、それほどリスクもありません。

私はせどりをやめてしまいましたが、これからせどりを始めたいという人を止めるつもりもありませんし、むしろぜひやってみて欲しいと思っています。

  • 安く仕入れて高く売る

言葉にすると簡単なことがやってみるとどれだけ難しいか、身をもって体験することができるでしょう。

もちろんせどりで収益を上げている人もたくさんいますし、楽しい経験もできます。

ただし、誰でも簡単に儲けられるシステムと思っていると期待を裏切られることになりますよ。

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